ボイジャー2号が太陽圏を離脱って話

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オリオン座がとても綺麗ですね、これで明日野球やらないって言うんだからまさに「魔の木曜日」が完全復活って感じだ、FM09です。

最近は野球が中止続きでもう野球が遠い所に行ってしまった感じがしていた。そんなところにボイジャー2号が遠い所に行ってしまったってニュースが入ってきた。
ボイジャー1号が太陽圏外に到達したのは2012年。そして今度は41年前に打ち上げられたボイジャー2号も太陽圏外に到達したというニュースをウェブニュースで知った。

太陽風粒子が届く範囲を太陽圏(ヘリオスフィア)と言い、太陽風の荷電粒子が届く範囲の一定の空間が太陽圏となっている。太陽風が弱まって星間物質の圧力が増し始める宙域をヘリオシースと言い、徐々に弱まる太陽風が星間物質と拮抗する境界がヘリオポーズと言い、地球から177億キロ彼方のそこが太陽圏の境界となるらしい。

太陽風が届かない星間物質空間は太陽圏外の宇宙という事なのだが、ややこしい事にその外にオールトの雲という太陽の重力の影響を受ける小規模天体群があるというのだ。太陽の重力の影響を受ける天体群があるんだったらそこまでは太陽系なんじゃないの?ってFM09は思うのだがそうじゃないらしいのでわかったふりをしておく。

北海道から九州までの長さが約3000kmという事を踏まえ、ヘリオポーズまではその何倍なのかを計算すると17700000000kmを3000kmで割ればいいのだから5900000倍になる。
日本列島を590万個つなぎ合わせるとヘリオポーズに到着する事になる。

ボイジャー2号は41年かけてヘリオポーズに到達したのだから590/41で、1年あたり日本列島14.4万個分の距離を進んだことになる。

1年は365日だから1日あたりに換算すると144000/365で、1日あたりだと日本列島395個分の距離を進んでいる事になる。

1日は24時間だから1時間あたりに換算すると395/24で、1時間あたりだと日本列島16.5個分の距離を進んでいる事になる。
なので時速に換算すると3000×16.5なので、時速4万9500kmという速度になる。

国際宇宙ステーションが時速28000kmという速度で地球に常時落下している状態なので、国際宇宙ステーションの1.77倍の速度で地球から遠ざかり41年で太陽圏外に到達したという計算になる。

国際宇宙ステーションという身近な(身近という程でも無いが)存在の1.77倍の速度と言われるとなんか速いのか遅いのか良くわからなくなってくるが41年かけてやっと太陽圏外に到達したわけである。

ただし星間空間からオールトの雲に到達するのが2300年あたりで、オールトの雲を突っ切るまでに3万年かかるというめちゃくちゃ壮大な旅が今後も待っているというのを見てだいぶ気が長い話だなぁと思った。

3万年って・・・w

3万年後、もしこの現代文明がこのまま順調に続いているとしたらボイジャーより先に一瞬でオールトの雲までの距離など通過してしまう星間航行技術を確立しているだろうし、そうでないならとっくに現代文明なんて滅んでいるだろう。

宇宙空間なんて地球の近辺以外、存在していたとしても人類にはとりあえず何の関係もない事象なのにそこに手を出す知的好奇心が人類が文明を発達させる源なんでしょうが、なんで宇宙は存在しているのか、宇宙の成り立ちは、宇宙の行く末は、ダークマターは、とかそんな事ばかり考えていて、宇宙物理学者って頭が変になったりしないのでしょうか。そんなことより夜7時になったからヨークマートに売り切り半額の食べ物買いに行こう!とか考えていた方が気が楽である。まぁ法則性のある物理現象なのでしょうから、ずーっと現象の解明をやっていれば正解の蓄積で最終的には宇宙のだいたいが解明できるのでしょうけど、それまでずっと現象の解明を続けるのでしょうかね。

そこらへんの市井の人はただ「今日の夜ご飯は何食べようか」だの「給料安いな、転職しようか」だの「今日は何して遊ぼうか」だの「最近、自宅に居場所がない、、、」とか考えているだけの毎日。壮大な宇宙の真理の中で生命体としての欲求を適度に満足させながら生きている。宇宙の真理がわかったからって目の前の下らない問題の解決には繋がらない。生きていくうえで大切なのは前者より後者をいかに乗り越えて生きていくか、なんだし。

とりあえず今年野球をやるチャンスはあと2回だが全部中止になったら笑えるな、と凍てつく空気の澄んだ空に浮かぶオリオン座を観ながら思ったって話。

まあ今年は野球さんざんやったからあと全部中止でもそれはそれで。

GoProはもともと来年買う予定だったしね。

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