ミニ三脚がいきなり0から2、FM09です。

あれから4年。再び訪れたパシフィコ横浜はあの時と同じハイソサエティー感を湛えていた。

柏も田舎の地方都市としてはそれなりだろうが、柏駅とみなとみらい駅、柏市と横浜市を比べてみるとやはり格落ち感は否めない。居住をコスパで考えるような西友好きや俺、横浜に住んでるんダゼとか場違い感で間違っても言いたくないヒトはぜひ柏市へ、と言ったところだろうか。

みなとみらい駅に隣接する形で建てられたパシフィコ横浜で今日、CP+というイベントがあった。

仕事上、遊び上、最近は一眼レフカメラとビデオカメラとアクションカメラを何となく使っているFM09。

デブ症の自分としては特に積極的に行きたいというイベントだったわけではないのだが、まあ当日野球も無いしたまには遠出もいいだろうという感じで誘われた縁で行ってみた。

完全にお散歩気分での参加だ。

デブ症の人間はこういう機会に重い腰を上げて積極的に参加しない限り新しい体験が出来ない。自分からアクセスしない情報に意外と重要な情報が隠れていた、という事は人生多々あるだろう。いつもとフレーバーの違うクリームサンドクッキーを間違えて購入したら、案外イケる味だった、いやむしろ買おうとしたクッキーよりも美味かったという類いの体験は誰しもが経験を持っているだろう。そんな感じ?うーん、自分でも何を言っているのか良くわからない。まだ酔っているのかもしれない。電車内の塚本先生のように。

FM09はユーチューバーがアクセス数を稼ぐために良くやっている「〇〇なので××やってみた」的なタイトルはノリが軽いし、だいたいオフザケの映像なのでどちらかというと嫌いだ。仲間内で見るのであればタイトルとかそんな凝る必要無いし、むしろ検索に引っ掛からないようにした方が炎上を含め都合がいいはずだ。というかFM09がパリピ、コミュ強、チャラい人がどうも苦手、という性格的事情の方がこの手のタイトルを忌避する理由だろうけど。

だが今回の行動、あえてタイトルを付けるとすればそのチャラい奴らが如何にも好みそうな「最近写真と動画を扱い始めたFM09。誘われたのでとりあえず謎のCP+に行ってみた結果・・・」なんてなってしまう気がする。あー、やだやだ。

にしても今日は写真だけとか言ってて結局こうなるのもどうかと思う。あー、やだやだ。

仕事せにゃならんので本当に今日はここで止めるが、特に何の気もなくとりあえず会場全体のブースを回ろうと思って入り口から最深部に位置するソニーイベントブースに行ったら「瞳AFで撮影したバドミントンのスポーツ写真」とかいう講談が行われていた。

最近のバドミントンダブルス話題作りの元祖とでも言うべきバドミントンダブルスペアオグシオ(小椋・塩田ペア)のシオの方、TBSのニュース番組などにも出演していた、元柏レイソルのディフェンダー増嶋選手と結婚されている塩田玲子さんがバドミントン写真の講談という事でゲストとして招かれていた。

今はこんなナリをしているオッサンにも中学・高校と無駄に6年間バドミントンをやっていた過去があり、バドミントンの話題にはちょっと耳を傾けてしまう。今ほど強い時期ではなかった日本のバドミントン界だが、それでもかなり上手かった塩田玲子さんが6m位先にいると思うと、元バドミントン競技者としては尊敬の眼差しを送ってしまう。

講談で作例として映し出される写真もソニーミラーレス一眼α9の「瞳AF」の効果か、かなり良い感じのスポーツ写真ばかりだった。写真の構図が良いのは言うまでもないが、桃田選手や男子バドミントンダブルスの選手の表情に鮮明にピントが合っている。

久しぶりにバドミントンがやりたくなってしまった。練習じゃなく試合ね。相手の裏をかいてのドロップショットやヘアピンショット、相手のスマッシュ軌跡を読んで拾いまくる快感、相手のコートに思いっきり叩きつけるジャンピングスマッシュ、疲れるけど超面白いんだよねバドミントン。

特に目的もなくやってきたCP+だが出だしがこれって、なんかスゲーなと思ってしまった。良い買い物も出来たしおまけも貰ったし、CP+お散歩、当たりかも。

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時は遡る。

CP+前日。明日のために仕事を調整し片付けて準備を始めたのが午後10時。

朝早いので忘れ物が無いよう鞄に持ち物を詰める。残念ながら時間が取れずに3000円までのおやつは買えなかったため、室内の食べ物を物色。おやつになりそうな割けるチーズ、マカダミアンナッツチョコ、アーモンドチョコを放り込む。

バッテリーの充電、GoProの充電、アクセサリー類の準備をして準備が整ったのだが、ここで初めて交通機関の事を考えてみた。FM09は柏の住人だが常磐線よりもつくばエクスプレスの方がアクセスが良い。普段東京に出る時はもう何も迷うことなくTXを使うのだが今回の行程では松戸駅8時集合という事になっている。

あまり物事を深く考えずに「ハイハイハイ」「OKOK」「とりあえずビール」などと適当な相槌ちを打つと一部界隈で有名なFM09。今回も同じノリで「とりあえず松戸集合OK」という返事をしていたがチョ待てよ、と。

「柏の葉キャンパス→南流山→新松戸→松戸:合流」という行程よりも「柏の葉キャンパス→北千住:合流」の方が自然な流れなのではないかと。

松戸の先生達はそりゃ松戸を集合場所にするでしょうよ。松戸の住民なんだから。松戸の住民なのに柏駅を集合場所にしたら不自然でしょ?

それと同じように北千住まで一直線なのに、しかも常磐線快速で松戸から北千住は一駅なのに、なんで針金を「己」の文字に曲げるみたいに不自然なS字カーブを描いてまで松戸で集合しなければならないのか?

この時初めて疑問に思った。

FM09は柏の住民なんだもん、北千住から松戸組の面々と合流すればいいんじゃね?と思ったわけだ。凄く合理的だと思った。一駅先に行くだけなんだから大した差も無いしとても自然。

という事でミラーズ所属の人に迷惑をかけないように新たに新設してもらったCP+専用グループLINEにその旨を伝えたら「なんなら新橋で」「最悪パシフィコ横浜で」「いっそのことCP+後に寄る飲み屋で」「本当にどうしようもなければ帰宅電車の中で合流できれば」という実質放任主義の許可を貰った。

という事で安心して床につき、朝起きて出発!

パラパラと雨が降っているが帰りの事を考えて車は使えない。車で北柏や柏の有料パーキングに停められないための柏の葉キャンパスまでチャリで行き、帰りはアイスを食べながら徒歩でトボトボ自転車を押して帰るための北千住経由合流作戦なのだ。

雨に濡れる事約5分。駅に着くと丁度区間快速秋葉原行きの電車がやってきた。グッド!

通勤時間帯のTXは混みに混んでいてスーパーフレックスかつ車移動のFM09としては息苦しくて死にそうになった。電車通勤の人は毎朝これに乗っているのかと思うとホント大変だなと感心する。ていうか16年前はFM09自身もこの通勤スタイルだったのだが、今現在はなんて人間らしいスタイルを確立できたのだろうと嬉しい限り。やだよこんな混み混みの電車に意味も無く毎日揺らされて通勤するなんて。得たのも失ったものは当然あるが、この満員電車での通勤を強いられなくて良くなったのは紛れもなく得たものである。

流山おおたかの森あたりでおしくらまんじゅうはピークを迎え、車内はまるで野菜取り放題のビニール袋の様になっている。乗客はさながらビニールに押し込められる不細工な野菜たちである。

おい、もう入んないって!駅員のお兄ちゃん!押し込めんなって!死ぬ!潰れる!ぐえええーーー。

こんな感じ。現場の緊迫感、伝わっているだろうか。

そりゃ殺伐とするよね車内。こんな状況に手を打てないで痴漢だの女性専用車両だの、鉄道会社はさ、問題解決へのアクセス方法が根本的に間違ってるんだよ!ったく。

ホント息をするのも絶え絶えになりつつ北千住に着いた時は既にクタクタになっていた。

もう帰ろうかと一瞬思ったくらい。

この時7時54分。計算していたより早めに着いた。余裕ができた。

とりあえず北千住に着いたので松戸の先生たちにLINEで連絡。8時6分品川行きの電車にのってこっちに来るとの事。

おそらく松戸から北千住は10分位かかるとの事だったので、8時16分位の電車に乗ればいいのか・・・・とボケーっとしながら車内に不細工な野菜たちを押し込めた電車が次々とやってくるのを眺めていた。

うーん、どの電車も満員状態。

待てよ、これってもし該当の電車が満員状態で乗れなかったら・・・・・FM09どうなるの?

20分も待った挙句、その電車に乗れなかったら笑えない。

どうせ北千住まで先に来たんだから、新橋まで先に行ってても大した差は無い事に気が付いた。要はパシフィコ横浜までのどこかで合流できればいいのだ。

という事で、2本前位の電車の最後端車両が割とスペースがあったのでもうその電車の車両に乗ってしまった。

階段から遠いから人気が無いのか割と余裕をもって新橋に着いた。キャップが合流後に言ってた「FM09は東京駅で駅弁でも買ってるかと思った」を地で行く、おかしを買えてなかったので東京駅で駅弁でも買おうと思ってたんだけどそこまでの時間は無かった。

新橋で降りて、東海道本線で横浜まで行く電車に乗り換える事になるわけだが、同じホームの同じ番線で上野東京ラインから東海道本線に乗り換えられる事に驚愕した。世の中便利になってますねぇ、知らぬはデブ症ばかりなり。

と、感心しているとほんのり漂ってくる醤油の匂い。おそらく富士そばの立ち食いそばが近くにあるのを腹をすかせたFM09の嗅覚が検知した。

10分、いや7分か・・・。いけるか!?

でも店まで行く、注文、調理、少し冷ます、実食、スープを飲み干す、冷水で喉を冷やす、ごっそさんとあいさつする、汗を拭く、ホームに戻る、を7分では出来ない。無念だ。

ここまでの計算を10秒で脳内処理し、おあずけくらったロコやもぷのように、おとなしくホームで待っている事にした。

んー、でもどの上野東京ラインの電車に松戸の先生達が乗っているかわかんないよ。何本も来るし。時間で計算した電車にはどうも乗ってないようだし。だいたいすぐに東海道本線が入れ替わりでやってくるし今度は同じ電車に乗らないとシャレにならない。どうする?

とここでLINE入電が。大塚先生「新橋着きました!一番線の六号者のとこにいます」※リアル感を出すため誤字をそのまま載せています。

今来た電車がどうも松戸の先生たちが乗っている電車の様だ。だがFM09が居るのは13号車の所。大分東京寄りの端っこの方である。そこに東海道本線が超スピードでホームに入ってきた。

嘘っ、マジかっ!?

急いでホームを縦断する。足元のドア到着表記の号車数が中々減って行かない。焦る。11号、10号・・・・・8号・・・7号・・・・ひーーーー。

居た!!!!!

松戸4人衆がっ!!!!

こうして無事に新橋で合流を果たした2019年のCP+探検隊はパシフィコ横浜を目指すことになるのだが、また時間切れなので続く。

まだパシフィコ横浜にも着いてないのにこの状態ってヤバくないか?

まるで暗黒大陸に行く行く言って船の中の継承戦が長期化して大陸のたの字も見えない冨樫みたい。休載しないだけマシか。

深夜だからLINEできないけど、明日鈴木先生に雰囲気だけ味わってもらう戦闘機動画準備しておこう。白飛びしてるし、動画はダメって怒られてすぐにGoPro切ったから短いけどね。戦闘機好きって言ってたのにこのカンファレンスを逃すとは、ちょっと持ってないですぞ、鈴木先生!FM09なんてミリタリーに何の興味も無いのにこのカンファレンスに遭遇しちゃってなんか申し訳ないっ

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松戸の先生達とようやく合流できた。

松戸駅で待ち合わせの予定が北千住となり新橋となった。なった、というかFM09が勝手に合流地点を変更しまくったためなのだが普段野球の練習をするときにしか会わない先生達と野球とは無縁なイベントに出かけるというのが興味深い。

東海道線は新橋から「品川」「川崎」「横浜」とかっ飛ばしていくので横浜まですぐ着くと思われる。

ここで鈴木先生という初めて会う先生に挨拶した。鈴木先生の紹介を簡単にすると「松戸の北小金に住んでいるミリタリー好き兼サーキットの狼のフォトグラファー」となるだろうか。あくまでFM09が聞いた限りの話だが。

すでにCP+に行ってから3日経っているのでだんだん記憶が薄れてきているのだが(いや、行ったことや見たことや飲んだことは覚えているよ?それを忘れてたら若年性なんたらだし。でも何を話したとかの詳細はだいぶ忘れてきましたのでここからはフィクション度合いが高まるかもしれません)なんか大塚先生、キャップ、塚本先生が一眼カメラやCP+のイベントについて野球の時とは違う一面を見せて楽しそうに話しているのを初めて参加する鈴木先生が興味深そうに、FM09が散歩気分で何となく聞いているという光景だった気がする。

5人中4人が一眼カメラを持ってきている。ハブの1人はもちろんFM09だ。一眼カメラを持ってくると面白いよって聞いていたけど、最近野球の練習でGoProばかり扱っていて静止画も割と取れていたので今回はEOS 80Dを置いてGoProを持ってきたのだ。モデル写真を撮るというのがあれほどの規模と準備で各メーカーが準備しているなんて知らなかったからさ。あんだけ「私たちを撮りに来たんでしょ?さあ、思う存分お撮りなさい!老若男子、数多のカメラ小僧達!私たち女神の微笑としぐさで最高の瞬間をプレゼントしてあ・げ・る」みたいにステージでこっち見て待機しているなんて思ってなかったんだよ、この時は。

LINEでアルバムを作ってもらった時に、なんで一眼持ってるのにあの時、持って行かなかったんだと心底後悔したからね。

電車の中で塚本先生が持っていたのはオリンパスのミラーレス一眼だった。他の人はどんな一眼を持ってきているんだろう。

そもそもCP+に来ているこの5人の中でおそらく一眼の知識がないのがFM09だ。絞り、開放、F値の上げ下げ、被写界深度、ISOなどが全然わかっていない。

個人的には運動をブレなく撮影できればそれでいいのだが、そのためにどんな設定をカメラにすれば良いのかがわからない。その旨をキャップに相談すると、Pモードで撮影云々とか話を始めちゃったのだがゴメン、やっぱりわからない。

キャップは昔高校だか大学だかで写真部だったらしいからそこらへん常識なんだろうけど、大学時代帰宅部というFM09は一眼の使い方を系統だてて勉強したことがない。オートモードで連射、フラッシュ禁止モードで連射、PというダイヤルだとISO感度を指定できるからISO感度をあげてシャッター速度を上げる、位の操作しかできない。

結局話は「まずは説明書を読む!」という当たり前の結論に落ち着く。そりゃそうだ。それが基本だ。やったことないけど。

そのうち横浜に到着したので電車を乗り換える。基本皆の後ろを付いていっただけなので横浜駅当たりの記憶はおぼろげだったのだが、あー、書いてて思い出してきた!

JRの改札を出たとき、鈴木先生だけが自動改札機で引っ掛かった。残金不足だったらしい。人のふり見て我がふり直せ、ということで10000円をチャージしておいた。そうそう、この時に塚本先生がSUICAとPASMOの違いを認識してなくて驚いたんだった。周りの驚きに「だってボク、スマホでモバイルSUICAだからそこらへんわかんない」と言った所で気が付いた。

そういえば塚本先生、手にSUICAを持っているけどそんな光景今まで見たことないな。何で今日に限ってSUICAを持っているんだろ・・・・・・・・あっ(察し)

そうだった、塚本先生のスマホ、反抗期で千葉のある場所に家出してるんだった。放蕩スマホを持つと色々大変ですな。

JRからみなとみらい線に乗り換えて3分。みなとみらい駅に到着した。長いエスカレーターを昇って改札を出る。すると周囲の風景に懐かしさが込み上げてきた。

ああ、一気に懐かしさが込み上げてきた。4年前、しんぽ先生の歯科イベントのお手伝いでここに来たのだ。大変だったけど面白くもあったのを思い出した。涙がひとすじ、頬を零れ落ち・・・・・るはずもなかった。そんな感傷的な人間ではなかった、FM09は。

塚本先生が持っているCP+の招待券は12時から入場可能な一般来場者招待券なので、その前にアウトレット販売所でカメラ用品を物色する予定になっているのだが、それでもまだまだパシフィコ横浜に行くには早すぎる。キャップが「俺、今日朝ご飯まだ食べてないよー、お腹すいたよー、何か食べたいよー」と子供みたいに駄々こね始めたので、みなとみらい駅のミスタードーナツに寄ることになった。

今日朝ご飯を食べてないのはFM09とて同じ。先ほど新橋駅で立ち食いそばを食いっぱぐれている身としては、異論があるはずもない。

キャップがいの一番に並んでいる。さすが三兄弟の長男と呼ばれるだけの男である。キャップの後ろには誰が並んでいるかというとFM09だった。おいおい、いくら三兄弟の次男と呼ばれているからと言ってこの順番で並ぶ?さっきまで一番後ろをチンタラ歩いていたはずじゃないか。なんでいきなりワープして2番目に並んでいるのか、自分でもわからない。まさか特殊能力持ちか!?

この理論が真だとすると、三兄弟全員、食べ物関係で並ぶと特殊能力で順番をワープするなんて事もありえなくはない。FM09が何者かの気配に振り返ると、そこには三兄弟の三男と呼ばれるあの男がいきなり3番目として並んでいた、なんてトンでも超展開が起こってももはや不思議ではない。

面白そうなので振り返ると、そこに居たのは塚本先生だった。ホッ。

キャップがドーナツを購入し終えて満面の笑みを湛えながら席に戻る途中、お盆の中身をチェックさせてもらった。ドーナツ2個にドリンクだった。普通。その体つきに似合わない意外なほど可愛げなチョイス。なんならそこらへんの女子が選びそうなあっさり量である。焼肉の時のキャップとは別人のよう。CP+というイベントに食欲を超えた魅力があるのかな、と少し興味が出てきた。

FM09の注文の番が来た。

優柔不断なFM09はメニューの選択に3分から5分かかったりする。あれも食べたい、これも食べたい、これとこれを組みあわえてと迷っているとどれも食べたくなるからだ。

ただこの時は何故か意外なほど注文がスムーズに行き、モッチモチのドーナツが好みのFM09はポンデリング2種類とミニドーナツ盛り合わせの大盛りを注文した。

その理由が後程判明した。

3番目に並んでいたしまじろう塚本先生が店の商品ディスプレーを見て落胆するように呟いていた。

「あ、ドーナツポップ24個入り、無くなっちゃった・・・」

うっ

罪悪感が・・・。

そうか、塚本先生の「ドーナツポップ24個入買おっと」という強烈な思念が、後ろからビンビン伝わってきたからその前にドーナツポップ24個入を買わないとって事でスムーズな買い物が出来たのか。納得。

でもさ、これみんなで食べようと思って買ったからみんなで食べましょう!おそらく塚本先生もそうしようと思ったんでしょ?思いは同じですよ!

キャップ、FM09、塚本先生が買い終えた後、大塚先生も商品ディスプレーで選んでいた。

あれ?鈴木先生は買わないのかな。まぁいいや。

ミスタードーナツの店外テーブル3つを占領してカフェタイムとなった。ポンデリングを食べつつドーナツポップを食べる。微妙に重複感。真ん中のテーブルにドーナツポップを置いてみんなに食べてもらう。

ドーナツばかり頬張っているFM09に「あれ?FM09、飲み物要らないの?」って塚本先生が不思議がってきた。そりゃその反応もごもっともだ。なにせ野球の練習の時は一人で5人分位の水分補給をしているからな。

でもさメニューにコーヒーとかしかなかったし。FM09も赤と黒のしゅわしゅわがあれば頼んでいましたけどね。

ここで鈴木先生に色々話を聞いて、ミリタリー関係が好きだとか戦闘機に魅了されていて百里基地に見に行っているだの沖縄旅行の嘉手納基地で色々戦闘機が見れて面白かっただの、どの基地にどの戦闘機が配置されていてとか、興味に任せて話し続ける子供の様に話題があふれ出していた。よっぽど好きなんだろうなと思うとともに、そんなにミリタリー戦闘機が好きなら航空自衛隊にでも入隊したら毎日が幸せだったのではないかとふと思った。でもおそらくそういうことではないんだろうな、とも思った。趣味で楽しい事を仕事とした場合、生活が、人生が破綻する事があるし、戦闘機を見ることが好きなだけで、戦闘機を操縦するのが好きなわけではないだろうし。

十分休憩も取れたので、ここからやっとパシフィコ横浜へと向かうことになる。さあ、行こう。

パシフィコ横浜へは長いエスカレーターに乗って上階へ行き、みなとみらい駅の外に出るともう目の前だ。

それにしても、と天井を見上げて思うがみなとみらい駅は天井がめちゃ高い。吹き抜けの構造が素敵なつくりだなと毎回思う。

エスカレーターを乗りながら、FM09の名前とキャップの名前が微妙にかぶっている事の話題になった。一部、漢字と発音が同じなのだ。周りからはやれ漫才コンビを組めだの、ユーチューバーを名乗れだの、フードファイターを名乗れだの、めんどくさい事になってきた。後から振り返るとこの時、新たなネタがミラーズに提供された瞬間だったなんて事にならない事を祈るのみである。

みなとみらい駅の出口が見えてきた。もうすぐパシフィコ横浜に到着する。俺たちの冒険はこれからだーーーー。
(第一部 完)