西武横浜戦でバッターばっかり見ていて軸足を前にしてインパクトの瞬間の体重比率、前足10、後ろ足0というバランスを試してみたくなりました、FM09です。

こんな感じの事(プロ選手サンプルによる解説)

どう体を動かしたらこうなるのかわからないけど、おおざっぱなイメージとしてはなんとなくわかる気がする。

ダダダッと走ってきて急停止。体は急には止まれない。それを前足で踏ん張って無理やり止まろうとする。前足に100%の体重がかかる。この状態でインパクトする、という事だろうと思う。簡単に言うと。

この状態では加速によるエネルギーを無理やり前足軸足で止めようとしているので体重移動は前方方向となる。前足で支える体重による加重が最大になった所でインパクトするとボールを反発させるエネルギーが最大になるのだろう。

前足に100%の荷重をかけることなどそう簡単にできるものじゃないから、頭では何となく理解したがさてどうするかだ。

お気軽に試すにはまずはTバッティングでやってみればいいと思う。

Tにボールをセットして後ろから走ってくるのだ。バッターボックスで急停止して前足に100%荷重がかかった所でインパクトする。こんなことで本当にボールにパワーが伝わるのかわからないが理論的にはこれで最大のインパクトパワーが伝わるはずだ。ものは試しなので今度やってみようと思う。もしこれで手ごたえを掴めたならば、あとは感覚を掴んで前足軸足100%荷重打法を身に付ければ今までよりも飛ぶかもしれない。練習は試行錯誤ができるから面白い。

ということでオープン戦の話題に戻ります。

入場ゲート(実際は自動改札口)を超えるとそこには埼玉西武ライオンズファンの楽園が広がっていた。

数々の憧れの選手が打ち、走り、守り、活躍しているであろうドーム球場が目の前にある。

遂にここまでやってきたのだ。

ロンダルキアの大地やアレフガルドの大地を苦難の果てに訪れた勇者の気持ちに近いだろうか。

遥か彼方、千葉県柏市から最果ての地、埼玉県所沢市上山口まで3人のパーティーがやってきたのだ。感動に震えても良いシチュなのだが、3人ともメットライフドームは初めてなので勝手がわからずどう動いてよいか何をしたものか手掛かりがなくフラフラしてしまう。

初見のドームを目の前にして写真を撮りまくらないツカポン。
戯言や解説を言わずにふらふら歩く直井コーチ。
美味しそうな売店から香ばしい匂いが漂ってくるのに食指を伸ばさないFM09。

3人の様子が三者三様でどうも中途半端におかしい。

そのうちにたどり着いたのが場外アウェーグッズ販売所。ふらふらと徘徊する3人のオヤジパーティーはこの場所に来てやっと少しだけ普段の調子を取り戻し始めた。

ロッテのビジターグッズ販売所は4畳半のような狭く暗く寒い露店出店を余儀なくされていてロッテのパワハラをヒシヒシと感じさせる凍てつく波動の嫌スペース。すみっこぐらし的しおらし空間。

対して埼玉西武ライオンズの野外ビジターグッズ販売所はほのぼのとした温かさに満ちたフローラルブーケ空間とでもいうべき印象だった。

まずロッテとはビジターという概念が西武は違う。ロッテは「今日対戦するチームがビジターで、ビジターは対戦相手」でそれ以上でもそれ以下でも無いといった感じの店構え。おめぇに食わせるのはこのタンメンしかねぇって感じなのに対し、西武は「もちろん今日対戦するチームがビジターだけど、他のチームのファンでも何でもここに来てくれたみんなを接待するよー」って感じの店構えでお出迎えしてくれるのだ。

ビジターショップが2つあって、今日対戦する横浜DNAベイスターズのビジターショップがまずあり、なんとそれ以外の他球団ビジターグッズ販売所もあるのだ。これにはFM09の心が弛緩した。ジャイアンツやカープやヤクルトの帽子やグッズが売っている。今日の対戦だけじゃなく野球グッズの販売を通して休日の野球フェスを楽しんでねっていう温かいおもてなしの心が感じ取れて、つい笑顔になってしまう。

普通に考えて埼玉西武ライオンズファンと横浜DNAベイスターズファンが集まっているんだから他チームのビジターグッズ何かほとんど売れないと思うのだがそれでも、と球団が野球ファンへのサービスとしてこういう店舗展開をしていると思うのだ。規模は小さいけどその心意気がファンにとっては嬉しいよね。FM09はスーパー長い野球観戦ブランクを経て今ここにいるので、他球場の事例としてはマリンスタジアムしか知らない。大規模なところ、例えば東京ドームなんかではもしかしてこのようなサービスがあるのかもしれない。ただ電車を降りてすぐ、スタジアムに入る前にグッズ販売という形でこのようなおもてなしをされるとNPBというもの自体を楽しんでいきたいという気分になっちゃう温かみを感じた。

前回根尾で味をしめたので、今回横浜DNAベイスターズでもビジターユニ祭りを開催しようかと思っていた。グッズを買ってみたい選手がいた場合は記念にもなるしビジターグッズも買っていく祭りである。ミラーズの練習はフリースタイルなのでここで購入したユニフォームがすぐに練習で遊びに使える。だから少々高めのユニフォームなんかに手を出してもあんまり無駄に感じない。1回遊べば収支トントン、2回遊べば利益が出る計算だ。この前はオープン戦で購入したユニフォームで遊び、送球が下手な肥えた27年後の超絶劣化根尾になった。今回は野球の将来になんか何も言及したり行動を起こさない意識低い系筒香かソトを購入しようかなと考えていた。

ビジターグッズ売り場をふらふらしつつ、やはり来慣れない場所に来ている3人はどことなくフワフワしている。無駄に時間だけが過ぎていく。そのうちに入場時間となっていた。

「フラフラしていてもなんだから、とりあえず開場したみたいだし球場入ってみようか」とツカポン。さすが監督、普段から烏合の衆を引率するのに慣れているだけはある。勝手がわからないから直井コーチもFM09も借りてきた猫みたいになってるからね。もうただひたすら引率されるだけです。

入場ゲートが2つあり、どちらがどっちなのか全くわからん。3塁側チケットだと球場正面右手方向が入場口なんだと。

という事は、目の前に見えているドーム球場は外野側ということになる。構造が何となく見えてきた。

ゲートをくぐる時にやはり手荷物検査があったのでかばんを開けて中身を見せる。今日は気楽。厳選した食べ物は名鑑と一眼という野球ファンなら持ってて違和感のない物品の下に完全収納されている。なんなくゲートを通過した。よしっ!

と、ここで目の前には緑色をしたなだらかに左に弧を描く上り坂が延々と続いている事に気が付いた。

なんだこりゃ。

ここメットライフドームはどうも小山の一部をくりぬいて球場が作られているのかバックスクリーンが一番低く、ホームベースが話が一番高くなっているという割と珍しい構造になっていた。なので外野から内野へと進むにつれて通路の標高が上がっていくのだ。なんだろうこの感じ。うまく表現できない。何かで表現したいのだが。

馬の蹄鉄的な?トイレの便座的な?あんな感じの通路がスタジアムの全周にありそれがホームベース側に行くにしたがってどんどん高くなっていく感じ。ほんと独特。マリンスタジアムと全然違う。向こうはスタジアムの全周は水平ですから。

こっちは女性がはくハイヒール的な構造になっているんですよ。つま先部分から入ってホームベース側に行くにしたがってかかとを目指して昇っていくみたいな。なんだこの表現。この表現も独特だな。

まあいい。とにかく面白い構造。一応ファンクラブに入会しているので入場ポイントとやらを付けてもらって左手に見えるグラウンド練習風景を眺めてみる。ここはバックグラウンド横外野自由席のようだった。人工芝が敷いてあり、そこに花見の如く区画整理された場所に各々自由に座るみたい。人が少なけりゃゴロゴロして開放感を味わえそうだね。すり鉢状になってるから本当にゴロゴロしたらどんどん下に落下していくけど。

この写真を見てもらうとわかると思うけど、ホームベース側が一番高くなってるでしょ?

で、この通路にそって売店が並んでいます。あー、この感じ、何かに似ていると思ったら参道だ。清水寺とか伊香保温泉とかに行く時ってだんだん標高が上がるじゃないですか。坂だか階段だかを昇って。そんな感じ。メットライフドームはそれが緩やかなカーブを描いた上り坂でその雰囲気が再現されています。参道脇に観光客(メットライフドームでは観戦客)から金を巻き上げようと手ぐすね引いて罠を張り待ち構えているお土産屋(メットライフドームでは飲食物販売屋)が所狭しと並んで陳列されているわけです。

グラウンドを周回するメイン通路を上がっていく最中に何度もチケット確認ゲートがあった。マリンでは周回通路にはそんなものはなく、グラウンド側に入っていく出入口でチケットを見せる。どっちの方式が良いのかわからないが個人的にはマリン方式の方が面倒臭くなくて好きだ。

といってもメットライフドームがこの方式を採用しているのは意味があるのだと思う。構造上メイン通路が緩やかな坂道となりそれが延々と続くメットライフドームはチケット確認ゲートを通路上に設ける形式にしないとバカが絶対に通路を一気に駆け上ったり駆け下ったりする。超絶バカはローラーブレードやローラーシューズで一気に滑り下って「ひゃっはー」するだろう。それを見越した球団側がそうはさせじと通路を遮断する形でチケット確認ゲートを作ったのだ。いつの世も攻撃側防御側のせめぎあいだ。いつの世もバカに合わせて世の中の便利度は制限される。

まあバカと言っても人間という種自体が同種間で殺しあう殺戮兵器を作り、それで威嚇しあっている状態から抜け出せないバカ種なので、とりたてて枝葉末節を語る必要はないかもしれない。

ただしこの構造も悪い事だけでもない。階段が無いのでホーム裏最上段スペース付近に多く設けられている車いす観戦スペースまで車いすで昇れるのだ。昇れれば、だが。多分エレベーターとかがあるとは思うんだけど緩やかな坂だから入場ゲートから最上段まで車いすでも来られるようになっている。腕がパンパンに張りそうだけどあの人たちは腕の力は強そうだから、段差さえなければそんな困難など乗り越えられるのだと思う。その点は良いと思う。

FM09達は購入した3塁側内野指定席を目指してほぼ最上段付近へ昇ってきた。そしてグラウンド側に延々と続く階段に足を踏み入れた時、軽い平衡感覚の喪失を感じた。

なんか気持ち悪い。体が左へ流される。

階段の右と左で勾配が微妙についていて三半規管が警告を発するのだ。何この変な傾き。階段は平衡に作ろうよ、傾いた家じゃあるまいし。まだ酔っていないのに千鳥足になりながら自分たちの席へと到着した。なんか歪んだ階段を降りるだけで少し疲れてしまった。

今日は3人パーティーだがツカポンが用意した座席は6。追加参加者を募ったもののみんな忙しいのか、僻地のせいか、お目当ての選手がいないのか、誰も追加参加者が現れなかったようだ。空間が空くので太めには優しい今日の座席状況はFM09的には助かるかも。

座席はツカポンが言っていたが控えめに言うと高級感は無い、悪しざまに言うと汚ねぇ。寂れた観光地の公園の座席みたい。西武グループに金が無いとしてももう少し何とかできないものだろうか。オンボロ具合が半端なかったと聞く旧若獅子寮もそうだが、選手が頑張ってるんだからもう少し何とかしてあげてほしい。

FM09は通路側の席を割り当ててもらった。ちょこちょこ売店に行く事を想定されたベストポジション。うん、まあそうだね。助かるわ。

とりあえずツカポン、直井コーチに食べ物版ベーシックインカムというべき「うずらのたまご」「ビーフジャーキー」「さけるチーズ」を配給する。今日は人数が少ないからもう一人ずつ1パックごと渡しちゃう豪華さ!

座席に座ってとりあえずベイスターズの練習をぼーっと眺めていた。今日は名鑑を持ってきているので選手情報を確認しながらまじめに野球を観てみるつもりだ。ベイスターズの練習を見ているのだが、誰が誰だかわからない。後で確認してみよう。

そのうちに3塁側に背番号33、トバシーサー山川アグー豚穂高選手の姿が!ベイスターズの嶺井という選手と何か話しているようだ。直井コーチ情報によると両方とも沖縄出身で同郷、同期?らしい。嶺井の方が格上の高校を出ているらしい。嶺井選手はキャッチャーということ。ベイスターズの正捕手は今は伊藤光という選手らしい。うん、だんだん覚えてきたぞ。

今日はなんだかまじめに野球を観られる気がしてきた。やっぱり名鑑と傍らに直井コーチがいると自然と野球に身が入る。この前のオープン戦は周りにいたのがナカザーだったから野球に身が入らなかったのだろうか。

そんな感じで試合前練習を眺めているとツカポンが離席し、どこかへ旅立った。先日のLINEで源田のユニフォームでも買おうかななんて言っていたのでユニフォームでも買いにいっているのかと思って帰ってきたときに聞いてみたら「沖縄そば食べてきた」だって。ふーん、やっぱり野球通は試合が始まる前に食事は済ませてしまうものなんだなと、FM09とのスタンスの違いに軽くカルチャーショックを感じてしまった。観戦しつつ何かを食べるのがなんか休日的かつ開放的で好きなんだけどな。

ツカポンが帰ってきたので、次はいよいよFM09の番だ。上着を脱ぎすてる。

ついに本拠地メットライフドームでFM09の雄姿、60番師匠中村おかわり剛也のホームユニフォーム姿を披露した。松戸運藤公園と河川敷ではおなじみのこの姿。あるべき姿をあるべき場所で。ここでこの姿をして咎めるものはいない。ああ、ホームって素晴らしい。カムホーム?バックホーム?マイホーム?

1眼構える2重顎、3度のメシより4時の菓子、ミラーズに居候中の埼玉西武ライオンズ60番のユニフォームを着たFM09が三半規管泣かせの階段を3段飛びで駆け上がっていく。無駄に軽快なフットワークを披露すると一気に頂上まで到達だ。乱れた呼吸を落ち着かせると、ビジターユニフォームと球場グルメを求めるメットライフドーム放浪の旅が幕をあけた。

続く。