予兆と言うんですかね、最高の出来事の前には最低の出来事がセットで起こるらしい。単なるシードルの飲みすぎのせいかもしれないけど。FM09です。

埼玉西武ライオンズのマリンスタジアムラストバトルを観に行くこの日。チケットお化けのツカポンタンから16時位にマリンスタジアム外で飲み食いして待ってるとLINEに連絡が入っていた。FM09もこの日の後半は埼玉西武ライオンズのためだけに体を捧げるつもりだったので早めに出発した。連絡を取ってみるとなんだかツカポンタンよりも先にマリンスタジアムに着く模様。自分では意識してなかったけどやっぱり気合が入っているのだろうか。

西船橋や南船橋で降りて合流しても良いのだが元々現地集合の予定だったので海浜幕張で待つことにした。武蔵野線や京葉線で既に西武ライオンズの今年のイベントユニの令王ユニやビジターユニフォームを着ている強者が結構いて頼もしい。それにあらためて感じるが埼玉西武ライオンズのファンにFM09、なじんでいると思う。自分も含めての事を言っているので気分を悪くしないでほしいのだが洗練されていないなんとなく田舎っぽい感じがするからだ。

でもこの駅で行列し海浜幕張へ行く電車を待っている時間もワクワクする。平日に休みを取ってプロ野球観戦。なんて背徳的なんだろう。世の中の人はお金のため、世の中のために一生懸命働いている中、FM09は自らの快楽のために海浜幕張まで来てしまった。そういう意味でも今日はワクワクする。やっぱり背徳的な事をする時って誰でもドキドキ、ワクワクしますよね。今日は埼玉西武ライオンズが優勝するかもしれないのでドキドキ、ワクワクしているのかと思っていたけど、案外自分自身の背徳行為に興奮しているのかもしれない(半休取るだけで背徳感がある可哀想な人なんです、FM09)。

ホームに降り立ち、階段を下る最中にピンストライプの背番号9のポスターや映像がやたらあるなぁという事に気がすいた。マリーンズの9番、福浦選手の広告がやたらあった。広告と言うかありがとう告知というか。

昨日、26年間の千葉ロッテマリーンズ選手生活を終えた福浦選手。マリーンズ一筋だった彼の野球人生に対しての地元からの感謝と惜別の思いがあふれ出ている感じだった。駅構内に流れるBGMも福浦選手の応援歌のインストゥルメンタルミュージックがリフレインしていた。今日は埼玉西武ライオンズの優勝がかかっているから相手チームの選手の引退に感慨無量になっている場合ではないのだが、26年も在籍した選手がプロ生活に別れを告げる日が来たかと思うと少しジーンとくるものがあった。プロ野球選手なんて数年で戦力外通告を受ける人も少なくない中、26年もチームに必要とされファンに愛されるプロ野球人生を送れた人は幸せだ。

そう思いつつしばらくツカポンタンを待っている間、福浦選手の応援BGMを延々と聞かされまくったので頭の中にこびりついてしまった。こんな形でインプットされてしまった応援歌を一度も歌えないなんてなんか悲しい。

一応福浦選手には思い入れが無いわけでは無い。というのも去年の9月22日、昔所沢に住んでいた単身赴任中の弟一家の奥さんと姪を招待して埼玉西武ライオンズと千葉ロッテマリーンズの試合を観に来たからだ。その時に伊藤くんが反対側の内野席にいることがLINEのやり取りで判明し、ウォーリーを探せならぬ伊藤くんをパパラッチするゲームが始まった。情報が皆無の中、一眼レフの望遠機能を使って伊藤くんを割とすんなり発見、パパラッチしたのも良い思い出だ。こういう時、なぜかFM09は超人的なパワーを発揮する。普通あの人ごみの中、太ってるだの髪が心もとないだの大暴れしている的な外見的な特徴がさほどない伊藤くんを見つけ出すことなどほぼ不可能。米櫃の中に落ちた死んだシラミを探すのに等しい行為なのだが、そこを発見してしまうのがFM09の神技と言えよう。無駄な事で能力を発揮し、肝心な事は能力が放電される。こんな45年間でした。つける薬なし。

そんな事はどうでもいい。去年の9月22日といえば、福浦選手に思い入れのある方ならピンっ!と来たのではないだろうか。

そう、その日は福浦選手が2000本安打を達成した記念すべき日だったのです。何も考えずにチケットを購入し弟一家を招待したら福浦ファン垂涎の2000本安打達成試合を観戦できたというなんという強運の持ち主なのかと思いました、自分を、FM09。だから福浦選手には縁が無いわけでもないのです。

へー、そうか。あの福浦選手が遂に引退かぁと思ってたら何か改札口付近でスマホを上にかざして電光掲示板を見上げている奇妙な人たちがいっぱいいたんです。なんだろな?と思って奇妙な人々が見上げる電光掲示板を見上げると、そこには・・・。

海浜幕張駅から福浦選手への感謝のメッセージが流れていました。ああ、だめだこういう演出。なんかこう胸がいっぱいになってしまう。なだ、そうそう。

しかしなにこのいい感じの演出。しかも今日、今期ロッテ、マリンスタジアム最終戦なんだと。今日は埼玉西武ライオンズの優勝にスポットライトが当たる試合のはずなのに、違う方向を向いたスポットライトがっ!!!

千葉ロッテだって福浦のラストシーズン、ラスト地元試合を白星で送り出してあげたいはずじゃないか。これじゃ埼玉西武ライオンズが悪者になってしまう・・・・。しかもしかもロッテは今日勝つと地力CSの可能性がまだあるらしく、埼玉西武ライオンズが勝ってしまったら福浦の引退でなんかしんみりしていたり、CS進出が絶たれたりで千葉ロッテマリーンズの選手やファンがお通夜状態になってしまう。

本当はロッテとは仲良くやっていきたい。マリンスタジアムは大好きだし、ソフトバンクにあれだけ勝ち越したチームはロッテしかいない。ロッテは間違いなく2019年のパ・リーグ混戦の功労者だから。だけどそのロッテと優勝とCSを賭けた戦いをしなくてはならなくなった。なんて皮肉な運命なんだろう。

これというのもあの邪悪な笑いを浮かべる石井GMの楽天イーグルスが埼玉西武を宮城で2度も邪魔だてしたからこんな胸の張り裂ける試合になってしまったのだ。楽天め、西武から浅村と岸を、FM09からロッテとの蜜月を奪い取りやがって。許すまじ、浅村!(何故に浅村w)

ま、といってもプロ野球選手ならそんな事は関係ない、チームのために全力投球するだけなのでFM09がわけのわからない感傷に浸る必要はない。すぐそういうハートフルな演出に心が揺らぐこんにゃくメンタルはかえってロッテと福浦に失礼だ。埼玉西武ライオンズの総力を持って、千葉ロッテマリーンズに引導を渡してあげるのがプロ野球選手としての恩情なのだ。FM09と違い、選手はプロだ。今日はバカスカ打ってくれるはずだ。

後でツカポンタンとナカザーに見せようととりあえずスマホ動画で録画。2分20秒くらいだったかな。腕を上に構えて撮影した。

書き忘れたがFM09、その前に令王ユニフォームに既に着替えている。つまり埼玉西武ライオンズの令王ユニフォーム姿でバッチリ決めた太めのおっさんが海浜幕張駅の電光掲示板に表示されている福浦選手のメッセージテロップを短い腕を懸命に伸ばして必死に撮影しているというちょっとちぐはぐな状況。周りのロッテファンはこう思ったに違いない。なんやこのオッサン、埼玉西武ライオンズのファンのくせして福浦のメッセージテロップを必死こいて撮影してはるわ。福浦選手になんの思い入れも無いやろジブン、アホやなぁ。ぐらいの白い目で見られていても不思議ではない。FM09は一応記念になるものはとりあえず取っておく派なんであんまり気にしないでください。

それはそうとツカポンタンは一向に来ない。「南船橋に着いたよーヾ(o´∀`o)ノ 」みたいなLINEが入ってから連絡が途絶えている。誘拐でもされたか、南船橋ではやくもレモンサワーを飲み始めているのか。

こちらとしては打つ手が無いのでとりあえず気にしないことにしてその間に成城石井で買い物を済ませた。

うずらのたまご
生ハム(プロシュート)
生ハム(ハモンセラーノ)

と今日は精鋭中の精鋭である。ビーフジャーキーは柏から持ってきた。ま、今日は複数観戦の最小限人数だしカバンがパンパンでこの中には入らない。食べ物で一袋こしらえるのも面倒くさいのでこれでいい。

食べ物をほとんど持ってきていないのになんでカバンがパンパンなのか不思議に思われるかもしれないが、この中には西武ライオンズのユニフォームが8着ぐらい入っている。なんといっても今日は優勝決定戦だから格好は大事だ。FM09の分だけでいいなら1枚だけ持ってくればいいのだが、レモンサワーの前に優勝決定戦という雰囲気に既に酔っているツカポンタンが「僕も西武ライオンズのユニフォーム買おうかな!」なんてLINEで言っていた。やばい。これはまずいと思った。

ミラーズブログで何度も記載しているがマリンスタジアムのビジターグッズ売り場の貧相さときたら想像を絶するものがある。ユニフォームなんて3人、多くて5人分ぐらいしか売っていない。しかもサイズごとの在庫なんて2,3枚だぞ。この状態で何にも考えていないツカポンタンがユニフォームを買いに言ったらどうなるか。「FM09~。ユニフォーム売ってないよ~買えなかったよ~」という結末しか想像できない。せっかくの優勝決定戦に一緒に観戦に行ったツカポンタンが私服で応援だなんて。レモンサワーさえあればツカポンタンは至福なんだろうがそんなの許さない。西武ライオンズ関係のユニフォーム保有枚数10着を超えるFM09の手持ちユニフォームをこんな時に使わずしていつ使うの?今でしょ!?

という事で頼まれもしないのに8着くらい持ってきたわけだ。だからパンパン。始末が悪い事に食べ物なら口に放り込めば帰りは消える。だがユニフォームを口に放り込むわけにもいかない。カバンを空にするには12単衣宜しく全部着るしか手は無い。だがそんな事をしたら大汗かいてすべてのユニフォームが汗だくになるだけで水分でズシリと重くなったユニフォームで負荷をかけて修行でもしてるのかお前はってな状態になるのは必至でそれもダメ。つまり行きはパンパン、帰りもパンパン。打つ手なし。あーあ。だから1枚選んで欲しかったのに。LINEで選んでと頼んだのに帰ってきた答えは「FM09に任せます!」だと。ホーム、ビジター、サード、令王、クラシック、スーパークラシックとある中、選手だって中村、山川、森とある。選べるはずも無かった。で結局8枚持っていく事に。くそっ、ツカポンタンめ。

パンパンのカバンと美味しそうな生ハムを持って海浜幕張駅で所在無げにウロウロしていた時、突然LINEコールがなった。

続く。