ウクレレの罠

ウクレレは準備できた。さて、まずドレミファソラシドを突っかからずに弾けるようになろう。FM09です。

ウクレレがやっと届いた。5月5日に頼んで、届いたのが6月4日。注文時点で待ち時間3週間と表示されていたので1週間余計に待った事になるがそんなの誤差だし全然OK。

まずはチューニングなのだが、ここで引っかかってしまいテンションが低くなる。

4弦のチューニングが上手くいかないのだ。

ギターは弦が6本だが、ウクレレは弦が4本しかない。一般の人にも弾きやすい弦の本数だ。

そして体から遠い方から順に1弦、2弦、3弦、4弦となっていて1弦からチューニングを始める。

チューニング作業とはウクレレにチューニング機を挟んで弦を弾いた時の振動で音階を調整していく作業だ。

ピアノなんかだと専門の調律師がいるのだが、弦楽器は自分でチューニングする。

1弦、2弦、3弦の調整が終わって4弦の調整に入るのだがなんかおかしい。

ナカザーから借りてるナカレレはテレレレーという感じで4弦から弾くと徐々に音が高くなっていく。ところが届いたオグレレはテレレレーという感じで4弦から3弦でいったん音が低くなり、2弦、1弦と音が高くなっていく。

うーん。なんだこれ。

ナカザーのウクレレを持ってきて弾いてみる。テレレレー。音が並んでいる。この音を参考にしてチューニングしてみた。

弦はピンと張っているほど高い音が出る。つまりオグレレのテレレレーをナカレレを参考にチューニングするとやたら4弦を緩くすることになるが仕方ない。とりあえずやってみることにした。

緩めて緩めて超緩めてナカレレと同じ音階になった時には第4弦はテレテレのゆるゆるになっていた。こんなんで弾けるのだろうか?

その不安をナカザーとツカポンタンにLINEで相談する。

二人とも弦使い能力者で、弦に関してはFM09より一日の長があるからだ。ナカザーはFM09のウクレレ師匠、つかぽんたんはFM09のウクレレ後輩なので。

んで二人から帰ってきた返事はこんな感じ。

つかぽんたん「僕はギター侍だからウクレレの事は師匠に聞いた方が良いかと。でもどうせ音階かずれてるだけじゃないんですか、先輩!」

ナカザー「俺のウクレレとは音が違うでしょ。それが本当にウクレレの音だからね。俺のは老爺だから。4弦が太くて低いの。緩いのはおかしい!4弦は声高の爺だよ。わからなかったらYouTubeで見て」

という感じだった。

師匠のウクレレは車同様カスタムメイドで世の中の標準のウクレレとは違っていたという衝撃の事実がここで発覚した。

ふぅ、あのね・・・・。FM09はウクレレ界ではいわば「生まれたての毛がもふもふのツバメ」。生まれたてのつば九郎みたいなもんなんです。一人では餌をとってくることも出来ない常識も知らないアホウドリなんですよ。鳥が初めて見たものを親と刷り込まれるように、FM09は初めて見たウクレレがウクレレの音階だと思うじゃないですか。廃爺の第4弦を老爺の第4弦と同じ音を出すように調整したからだるーんとした弦張りになってしまったのだ。

まったく、FM09の周りの師匠は碌なのが居ない。

そうだとわかれば廃爺でチューニングしてみたら、ちゃんと第4弦の張りも戻ってきた。良かった。

チューニングも終わり、曲を弾いてみる。が、なんか変。コードを弾くんだけどチューニング直後なのに音があっていないような気がする。不協和音に不安を煽られる。

人類というのは不協和音を不安な音と認識するらしいがそれは文化故なのか本能的なのかは興味深いところで、音楽文化の一切ない国を作りそこで10歳くらいになった子供に緊急地震速報や映画などで不安を煽る音を聞かせた時の心理状態を聞いてみたいという欲求はある。

果たしてそこでその子は不安や居心地の悪さを感じるのだろうか。

感じるのであれば音楽は人間が共通して持つ本能的な感覚に由来するもの、ということになりまさに人類共通言語ということになる。

感じないのであればシチュエーションでの音楽シーンを無意識に連想し不安になっているという文化的な印象ということにある。

と、それは置いておいて。

チューニングを終え、実際にしばらくコードを弾いてみると・・・・・・・・・・・・・・・・うーん、なんか変。

音があっていないような気が凄いする。

原因は何だろうかとしばらく考えてみてから、理由がわからないのでとりあえずチューニングをもう一度やってみると第4弦のチューニングがずれている。

え?さっきやったばっかりなのになんでずれてるのだろう?と思ってハッと気が付いた。

このスロテッドヘッドのウクレレ、未調整の状態で届いているので弦の調整を行っているのだが、弾いてて弦の調整が緩むという事であればそれは、弦を張っている部分が弾く衝撃で動いて弦が緩んでいるとしか思えないと思って巻き部分を確認するとネジ止めで硬さを調整できるようになっていた。

おそらくそのネジ止めが未調整段階なので緩いのだろう。締めの強さは各々調整するのだと思われた。プラスドライバーでそのネジを強めに締めて再びチューニングを行いコードを弾いてみる。うん、この時点で音程はあっていると思い、そのままある程度弾いていると次からは音程のずれは感じなかったのでおそらくネジが緩かったんだろう。

まだまだ罠がたっぷりあるんだろうなぁ。

コメント

04 月のミラーズの予定
05 月のミラーズの予定
06 月のミラーズの予定