皆さん、練習試合お疲れさまでした。今日10時から日曜野球で試合があるので導入だけ書いて寝ます。もう本当に不甲斐ない自分に打ちのめされるのは何度目だろうか。この問題は結局のところ最終的には自分自身と向き合う必要があるので痛みを伴う作業となるのだけど、団体スポーツの場合は自分だけの問題ではないため単なる痛みではなく、陳謝の思いに苛まれる事になるので本当にまともに向き合う事が辛い。でも最初にお礼とお詫びだけ言わせてください。ポジションと打順に関してFM09の独断を受け入れ、全力で頑張ってくれたみんな、ありがとう。練習試合投手デビューとなったつかぽんたん、送球もセオリーも元気づけ方も何もなっていない生まれたての子豚みたいな女房役で頑張ってくれてありがとう。全然ストライクが入らないのももちろんつかぽんたんが半分くらいは悪いのだけれど半分くらいは変な送球を返してくる、変な指示を出してくる不良品のせいだってことはわかってます。それでも練習試合でキャッチャーしてみたかったからFM09に足りないところがいっぱいあってとても練習試合でキャッチャーなどするレベルではないのに志願しました。足りないところは自分で埋めていくしかないので嘆いていても仕方ないですが、それでピッチャーの足を引っ張っているという事がわかりながらやるのは心苦しい限りでした。色々考えてやったのですが、実力不足を埋めるのは無理でした。本当に申し訳ないです。いつかこの足りないところを埋めて違う結果に喜べる日を迎えたいと思います。FM09です。

しちりんのお肉は美味しかったですね。そして野球談議も楽しかったですね。

気付きがありすぎて実力不足を痛感するとともに、貴重な経験もまた同時に出来た気がします。負けるのが嫌で何もしないよりは、楽しんで、負けて、現実を直視し、色々考える、というこのお決まりのルーティーンはけっこう嫌いではありません。おそらく野球その他、シビアな現実に直面する事も多く、負け続けてもそれを受け入れるベースがあるのでしょうね。良いこと何だか悪いこと何だかわかりませんが。

今回、日曜、土曜と練習試合を組んでみました。

個人的には守備オーダーと打順オーダーを自分なりの理論(一部?で謎理論過ぎると言われていますが)を基に独断と偏見で決めて練習試合に臨みました。これはしちりんでも言ったことですが、オーダーを決めるのに正解などなく、別の人間がオーダーを決めると全く違うオーダーになったりします。その無限の可能性のあるオーダー作成というのはこの上なく楽しい作業でした。権限を与えてくれてありがとうございます。

そして同時にオーダーを決める事により発生するチームに対しての責任も感じました。試合結果を左右するほどの権限ですから。

こういう作業を今まで監督はされていたんだなぁと思うと自分はなんて気楽に野球「だけ」を楽しんできたのだろうかと思ってしまう。矛盾するような言い方になってしまうが、大変ではあるけれどもうやりたくないという類のものでもなく、今後もやらせて頂くことにやぶさかでもないという心境です。

では、始めます。今回のブログ。今日は所々に愚痴や自己否定が入ると思います。ごめんなさい。

9月5日(土)の練習試合について草野球公園三番地にて対戦相手を募集したのはいつの事だったかな。確か8月の中旬ぐらいだったかと思います。いや、8月上旬だったかも。こういう所がいい加減なのが本当にキャッチャーに向いていない。なんでキャッチャーなんかトライしてみようとしているんだろうか。マジで理由がわからない。つか良くやらせてもらえるよな、思うわ。寛大過ぎでしょ、このチーム。

さてコロナ禍の影響でお盆に超絶練習していた一環かどうかわからないが、せっかく新ユニフォームを作ったのに試合やんなくてツマンナイみたいな逆を書いたらこんな事態になってきた。

やってみたがりの飽きがりを自認はしているFM09が監督代行という名目で練習試合のやり取りを今回から行う事になった。松戸ミラーズというチームは同業他社、と言っても松戸市がらみの歯科医師が寄り合い所帯でチームを形成しているという商工会のようなチームでして、木曜休みが多い歯科医院のためメイン活動が木曜日の早朝となっている。

と言っても全員木曜日が休みかというとそうでもなく、火曜日が休みの人、水曜が休みの人、木曜が休みの人、金曜が休みの人、日曜が休みの人、それぞれ重複する人などがいて、そこらへんが土日に集まって練習している普通のチームとは違う。

メイン活動日の木曜日は4時間練習があったりするのだが、その日ですら早朝前半の1時間しか参加できない、早朝2時間分しか参加できないという参加者もいる。FM09の場合はそこらへん融通が利くのでレクリエーションの一環である野球練習に関してはメイン参加者ですら時間の都合に四苦八苦している状況で割とフルで参加させてもらってたりする。最近の参加状況としては元甲子園球児のむらやまんや元水泳選手のしまじろうや元準硬式野球部出身の赤鮫・サヤカスキー・伊藤氏やマキマキや元高校球児(わりと普通~)で松戸外勤務の歯科医師トノと立場が同じゲスト枠参加者なのだが完全にメイン参加者を食う参加率になっている。ほぼ参加率100%というね。

そのため練習試合に関しても木曜にやろうが、土曜にやろうが、日曜にやろうが、全員参加する事が出来ないというジレンマは常に付きまとう。でもそれはしょうがないことで社会的に責任を持った仕事をしている人間にとっては野球の練習や試合の優先順位が高くなろうはずもないから。仕事の無い祝日は仕事の影響は排せるけれども、それはそれで野球なんてやってる場合じゃなかったりする。

つまり松戸ミラーズにおける野球のポジションは「仕事の合間に気軽に出来るレクリエーションであり繋がり」みたいなものと見た!

その枠の中で各自目指すクオリティーや真剣度というか狂気度が違う感じか。FM09の場合は目指すクオリティーは果てしなく高く、行うクオンティティーもそれなりに多いが、視線の先に見据える目標に対しての行動の真剣度がやや懐疑的で、いつも口だけは「拙者、野球が上手くなりたいでござる」とか「あー、はいはいはいはい。そういうことですか!」とか、ちゃんと人の話を聞いているのだけれど、その度に貰うアドバイスを割と全く生かし切れていない状況が続いているのが残念なヒト感を醸し出している。昔からそうなのでため息しか出ない。

で。

何が言いたいのかというと練習試合を組む日程としてみんなが一番喜ぶのは「木曜朝7時から9時」という鬼日程なので苦労している。

まずね、その時間、大半の人間は通勤してるか仕事してるんだよね。うん。野球やってる人ってあんまいない。はい。もうわかっちゃいました、3番地での募集を続けてて。

松戸ミラーズの希望としてはおそらく練習枠で練習試合が出来ればサイコー、という意図がまずあると思うんです。となるとまあ普通に考えてこの木曜朝7時から9時の練習試合がベストという事になるけど今後ともにそれは難しそう。

次の枠が土曜日ナイター19時から21時。この時間帯はみんなの仕事が終わってすぐの時間帯だったりするので、交通渋滞とかで集まるのに苦労する事もあるけれどみんなが集まれるという意味では一番良い枠なのかもしれない。ただこの枠は土日しか参加できないゲスト枠参加者の唯一の参加日程となるので練習が全て練習試合に置き換わってしまうのもちょっと違う感じもするので枠としては2番枠になると思います。

そして最後に日曜早朝7時から9時。これはもう完全に練習試合用の新たな枠かと思います。基本日曜日に練習はしないチームですし、松戸ミラーズ。しかも日曜日は球場を抑えるのが競争相手が多くて大変でそこまでして日曜日に練習、とはならないわけです。とはいえ対戦相手さんの休みを考えると割とここが一番チャンスが気もするんですけどね。土曜日ナイターは照明代が入ってくるので割り勘の球場代も高くなるし日曜午前の試合が入っているチームは前日のナイターはしませんからねぇ。

今回2週連続で練習試合が出来たのは幸運だったと思います。

じゃあ今度こそ今日の練習試合のブログ、行きますね。なんだろこのループしてる感は。

金曜日の8時30分にオグレラ監督代行恒例のスターティングメンバー発表とその意図を伝える儀式を開催した。

ゼネラルマネージャーのつかぽんたん主催の練習試合では当日ベンチ内で守備オーダーや打順が発表される。それはそれでリアルタイム感があって凄くいい。「お、今日はこのポジションか」「お、上位打順任された。がんばろっ」「えー、今日ファーストじゃないの?ムリムリムリムリ」とかその場で知る場の雰囲気が良いよね。ワクワク感がリアルタイム。

でもそれってサクサクッと現場で準備が出来て、場慣れしているゼネラルマネージャーつかぽんたんだから空気みたいに出来るんであってオグレラ監督代行にそんなことができるわけがないと最初からわかっていたので新機軸を用意してこの儀式になった。前もって伝えておけば現場で説明する時間が省けるし・・・・・・って、あっ!思い出した!昨日のネオ並木軍戦のスタメン発表してない!酷いね。一番キャッチャーオグレラくん。二番DH赤鮫くん。とかやるの忘れた・・・・・orz。あれカッコいいのに。

はい、まあいいです。

今回のスターティングメンバーを考えるにあたって一応ゼネラルマネージャーつかぽんたんには相談はしておき、特に問題はなさそうだったのでほぼそのまま原案通りのスターティングメンバーとなった。

本当は8時にスターティングメンバー発表という流れだったのだが、前半出場を予定していたマキマキが仕事の関係で間に合わないとのことで急遽メンバー説明画像を作り直していたので30分遅れました。ご了承ください。

8時30分になりグループLINE上でアナウンスを開始すると、赤鮫・スウェーデンスキー・伊藤氏が「時報です」とツイートしてくる。伊藤氏のアドリブが鳩時計みたいで割と気に入っている。既に様式美化している。

今回のコンセプトはLINEでも説明したとおり16人全員で練習試合を楽しむ事を目標としているので超上手い人、上手い人、そうでもない人、レベルが色々いる中で大体の人が同じくらいの出場時間でお願いするオーダーとなった。

異論はあるかもしれないが、その配分をした上で「勝てたらイイね!」みたいなドリカム的な願いを込めました。

ピッチャーは練習試合初ピッチャーとなる「つかぽんたん」と、実績のある「との」で行く事が決定。マキマキ、伊藤くんあたりをフル稼働させるのが勝ち負けという観点では正しいんだろうね。ごめんね、勝つという気持ちよさを最優先に考えられない監督代行で。二人は消化不良だったかもね。投げたかったかもね。ほんとごめんね。

人にはそういう我慢を強いていて自分はろくでもないキャッチャーとして先発するという鬼畜さ。先発キャッチャーは「オグレラ」、後半キャッチャーは「えふわらん」。練習でフリーバッティングキャッチャーをしているのでそろそろ試合でもキャッチャーしたくなっちゃって。勝ち負けを優先するならここは「つかぽんたん」「えふわらん」なんでしょう。ピッチャーは「マキマキ」「伊藤くん」ね。うん、そうするのが正解だよね、大多数の人が監督代行をすると。ほんとごめんね。

ネオ並木軍さんには去年雨の中、大敗しています。その原因の一端を作ったのがまー、これがまたオグレラでしてセンターとして出場して全然機能しなくてランニングホームランになってと、大変悔しい思いをしました。なので今回は外野には前半後半共に実績のある方々を起用し、大きな当たりを打たれても致命傷にならない準備をしました。

えふわらん、庄司くん、敦史くん、伊藤くん、松平JRですね。

この人たちに任せておけば大怪我はしないはずなのでこうしました。全員野球の関係で内野に松戸ミラーズ陣が多くなりましたが、内野は自分たちの腕の見せ所ですので頑張っていきましょうという感じです。

起用の意図ですがまず前半「チームつかぽんたん」から。

ピッチャー塚本。デンタルカップで今後投げる場面が出てきますので3本柱の1人としてピッチャー経験を積んでいってください。塚本先生ならエースピッチャーになる事も可能かと思います。

キャッチャー小倉。ふふふ。あはははは。やるの、キャッチャーw。試合で?ほんとに?wバカだねぇ。ポジティブにも程がるね。どうせあとでネガティブに転じるのに。

ファースト渡辺(こ)。予定で参加出来ないかもから一転、参加出来ると意思表明してくれた渡辺(こ)先生だからファーストを任せるんです。そこに意志がある限り、DHで良いとか言ってもオグレラは出します。

セカンド成。成先生は前回と同じポジションですが今回もよろしくお願い致します。経験者の成先生がそこにいると安心します。

ショート直井。練習での直井先生のショートのフィールディングを見せてくれれば松平先生のショートと同格です。スローイングも安定しているし、いう事ありません。

サード島田。ごめんね、また弾かれてしまってサードに。本当は今日ライトで起用する予定だったんだよ。ちょっと島田くんの扱いがぞんざいになっているかもしれません。次は最優先で希望のポジションに就いてもらいます。キャッチャーというならキャッチャーだって無料開放です。

ライト大川(あ)。本当は後半レフト起用の予定がマキマキ遅延の関係で前半になっちゃったぉ。ま、外野ならどこでもできるし楽勝でしょう。

センター庄司。カカロット、お前がナンバーワンだ。今日の最重要選手はあなたです。おそらくそうなるでしょう。

レフト藤原。本日はレフト→キャッチャーの予定。鬼使役。藤原先生の肩は外野でも便利です。なんで50も中盤なのにそんな良い肩があるんですか。ズルいです。羨ましい。

こんな意図です。

チームつかぽんたんの懸念点は3つ。島田くんの急造サード守備と渡辺(こ)先生の後逸。キャッチャー小倉の全部。これに尽きます。塚本先生の初ピッチャーに心配する所は微塵もありません。公園練習で良い球投げてますから。

懸念点が出るのは仕方ないんです。そこは気合で頑張っていきましょう。

次、後半「チームとの」の起用の意図です。

ピッチャー松平。本人との会話で投げたそうだったからとデンタルカップは出られないけど練習でいつもピッチャーしてるくらいピッチャーピッチャーしてるから。

キャッチャー藤原。だって塚本先生をピッチャーで出しちゃったらもう藤原先生しかいないじゃん。

ファースト新伊藤。投げられないからね、今。でもバッティングは出来るみたいだから基本投げなくて良いファースト起用。ファーストボールのフィールディングは動けなくても渡辺(こ)先生より5段くらい上でしょうから。

セカンド小泉。本人の冒険心に擽られました。やっぱり普段やってないポジション、やりたいですよね!わかりますその気持ち。オグレラのキャッチャーもそれですからw

ショート渡辺(つ)。デンタルカップでいつもショートやってるから。

サード牧之瀬。右打者の強烈な打球の処理が出来るのは経験者のみ(あれ?じゃあなんでしまじろうをサードに・・・?)

ライト赤鮫伊藤。ライトじゃん。赤羽シャークスで。

センター庄司。カカロット、お前がナンバーワンだ。今日の最重要選手はあなたです。おそらくそうなるでしょう。

レフト松平JR。親孝行して。

こんな意図です。

チームとのの懸念点は1つ。小泉先生のセカンドです。本人の希望なので是非とも希望のポジションで出場してもらいますが、背の高い小泉先生がセカンド的な瞬発動作のイメージが無いので。ま、チームつかぽんたん側の懸念に比べれば微々たるものですが。

こんな感じで前日予告オーダーをしました。

そして次の日。

緊急で入った仕事を終えて戻ってきたのが15時30分。監督代行として松戸運動公園に着いている時間は18時15分位がベストかと思われた。

仕事の荷物を降ろして、色々準備して出かけたのが16時45分位だった。汗っかきのFM09が使うキャッチャー防具とかがそろそろけっこう汗臭くなってきたっぽいので(いや、そろそろどころかずっとだと思うけど、ヤバいレベルで、という意味ね)途中薬局によってファブリーズとかそこら辺の殺菌消臭スプレーを購入して今日の練習試合に臨みたかったからいつもより早めに出発したんだけどここでトラブルが。

自宅から松戸運動公園までのちょうど中間地点とでも言うべき名戸ヶ谷までドライブした時、ふと思い出した。

あれ?ハッチバックに練習用ボールとロージンパックは入れたよな、あとユニフォームも入れた・・・・・。嫌な予感がしてバックミラーで後部座席を確認するとそこにあるはずのキャノンのカラーレーザープリンターの段ボールが見当たらない。野球用品を全部詰め込んで箱を載せるだけにしているあのデカい箱が、無い!

えっ!?

ここで野球用品まるごと積み忘れた事に気が付いて愕然とした。

この前はバットだけ忘れた。

そして今回は・・・・・・・キャッチャー防具からなにからなにまで全部忘れたさっ!!

ありえない事態だった。お前は何をしに松戸運動公園に向かっているのかと。

18時30分に新並木軍の奥寺さんとコンタクトを取る事ばかり考えていたら、野球用品を全て忘れてきた。

はぁっ!?

こんなの初めて。

監督代行の仕事の事だけ考えているのがとても良くわかる微笑ましいエピソードだった。

戻る道は割と空いていたが、逆方向は渋滞の列で6時30分に奥寺さんと逢えるのか、けっこうギリギリの情勢になっている。いっそのこと今日も監督代行業に専念してキャッチャーもバッターもやらないことにするか、とも思ったのだがさすがに自分で作ったオーダーを台無しにするのも嫌だったし、幸い今戻ればギリギリ松戸運動公園に18時30分には戻れると踏んだ。この時、時刻は17時5分。つまり20分でここまで来た。逆算すると17時25分に帰宅し、5分で忘れた荷物を積載し17時30分に出発、18時10分に到着するという計算だ。

よしっ、いける!

LINEスタンプで呆れているゼネラルマネージャーをよそに車を飛ばした。この時間、道が混んでいてかなり切迫した状況になってきた。裏道の裏道などを使うなどして何とか松戸運動公園に着いたのが18時25分だった。

ふー、ギリセーフじゃねーか!ナイスドライヴィング!

心の中で自分を褒めてホッとするのもつかの間、奥寺さんに電話連絡をとって早くコンタクトを取る必要があった。

もしこうしている間にゼネラルマネージャーに奥寺さんとの邂逅を先んじられたら目も当てられない。ゼネラルマネージャーは「僕も18時30分には松戸運動公園に行きますよ!」と言っていた。タイムリミットまであと5分しかなかった。

(ああ、こんな時、ディオのスタンド、ザ・ワールドがあれば・・・)時を停めてゼネラルマネージャーの背中に回り込み手とうを一閃、トンと首筋を叩いて気絶させることが出来るのに、とバカな事を考えながら奥寺さんの電話番号に電話をかける。電話をかけても電話に出ない奥寺さん。さてはもう怒っている!?

スマホのGMailを確認すると「松戸運動公園に着きました!」みたいなメールが入っていた。やばい、もう到着している・・・・。タイムスタンプは18時15分になっていた。

はえええーーーー。

約10分前に着いているじゃあないか!

と、その時、おもむろに電話がかかってきた。画面表示を見ると新並木軍奥寺と書いてあった。どうやら履歴からかけ直してきてくれたようだった。バックネットの裏近辺にいるという話からFM09も急いで向かう事に。監督代行は試合前にやることがいっぱいあるのだ。

ただ今現在Tシャツに短パンという全然野球をやる恰好ではないFM09。相手はちゃんとしたチームだった気がするのでやはり正装でコンタクトをとるのが無難かと思われたためユニフォームに着替え始めた。赤いワゴンカートを出してそこに荷物を詰め込むと、パンツ一丁になりスライディングパンツをその上からはく。今日は練習試合で初めてキャッチャーをやるので(昨年の柏戦を除く)一応今日はファールカップを準備してきてある。後ろに逸らさない事が今現在の超初心者キャッチャーとしての命題で、怖がって体を張れずに後ろに逸らす失態を犯したくないので気持ち的に万全の姿勢で臨むために持ってきた防具。それをカートに積む。本当はこんなの必要ないよなと思っていたんだけど、2日前のフリーバッティングでえふわらんピッチャーのJRバッターの時、キャッチングをやっていて見事にワンバンボールの跳ね上がりを下から股間にヒットさせてしまい男にしかわからない鈍痛にウッと悶えてしまったため方針転換。練習試合ではやっぱり付けることにした。軟式でそんなに早くもないボールでも下から突き上げるように当たると割と痛い。そもそもキャッチャーが座って股開いて待ち構えているあの体勢が悪いっちゃ悪い。あれじゃまるで当ててくださいと言っているようなものでしょ(ちゃんと捕ればいいだけです)。だいたいそういう可能性があるのにキャッチャーのプロテクターの形が悪いんですよ。ちゃんと股まで隠れるような形にすればいいのに、と素人ながらに思うわけです。動きにくくならない形なんていくらでも考えられると思うんですけど何故かどこのメーカーもそうしない。アホなのかと思うわけです。ま、別にいいんですけどね。試合でローボールの要求を迷うようでも困るし何より体を張ってボールを死守するには体のどこだろうと盾にしなくてはいけないのだから付けないよりは付けてた方が気持ち的に向かっていける。

全ての道具をカートに積んでバックネット裏に向かうと揃いのユニフォームを着た集団が居たので奥寺さんに挨拶をしてファーストコンタクトできた。グラウンド代と先攻後攻を決めるジャンケンを新並木軍のジャンケンマシーンのスキンヘッドの人として先攻後攻を決めた。最初はグー、ジャンケン・・・・・。

なんかテキトーにチョキを出したら「スキンヘッドの人がパー」だったので勝ってしまった。あらあら。ホストチームなのに悪いですねぇ。

そういえば先週日曜日のウイングス戦もジャンケン勝ったな。FM09こういう一発勝負に強いのだろうか。何も考えずにテキトーに臨んでるのがいいのかもね。

勝ったら先攻を選んでくださいとゼネラルマネージャーに言われていたので間髪入れずに先攻を選択。そのまま待っているとゼネラルマネージャーつかぽんたんとマネーマネージャーのJRがやってきたので共に待機する事にした。

この時時刻は18時35分。まだ全然時間はあった。

ところが色々な人からチームLINEにメッセージが入っていて交通渋滞で到着が遅れる旨の連絡が複数入っていた。

えっ!?

FM09が寝る間を惜しんで考えたオーダーはどうなるの!?空を見上げると目の前には不穏な雲が湧いていた。同時にFM09の心の中には嫌な予感が沸き上がっていた。

6時45分にはグラウンドに入場できるようになったので中に入る。前回は3塁側だったが今回は1塁側のベンチだった。

カートをベンチ前に持ってきたら準備を開始する。先攻なのでつかぽんたんとバッテリーを組むのは1回裏となるため少し時間はあるが投球練習は早めにやっておく必要がある。FM09は今日1番バッターなのでまずバッティングをするのだがキャッチャーとしての準備をしておかないと1回裏になった時にスムーズに事が運ばないため色々忙しくなってきた。トイレに行って急いでファールカップを装着してくるとつかぽんたんとのキャッチボールを開始した。

まずはグラウンド脇で立ったままキャッチボールを行う。今日のつかぽんたんの投球の調子をキャッチボールで感じ取る。腰が痛いからストレッチしているとLINEが入っていたのでそこらへんの影響を心配していたがそれはとくには大丈夫のようだった。ストレートはまあまあ来ていると思うが若干左に流れている気がするのでそこらへんをピッチングの時に意識する必要があるかもしれない。カーブを投げてもらうとすっぽ抜けて大きく左に外れるか、右低めにワンバウンドしていたりと最初はあまりコントロールが利いていなかったが投球練習終盤は本人が言う通り縦系のカーブがストライクに入ってきた。このボールが投げられるなら決め球や体格の良いバッターに対してタイミングをずらしてひっかけさせるボールとして充分利用する事が出来ると思った。それと投球のサインの打ち合わせも確認した。事前に取り決めはしておいたが実際にも確認した。野球に関してはセオリーを知らないが、本は複数冊読んでバッターの構えなどからの狙い球や投げてはいけないところ、投げるべきところなどはなんとなく頭に入ってきているのでこれは案外行けるのではないか、という希望的観測が広がっていた。もちろんFM09がつかぽんたんの投球を後逸しないという絶対条件がつくがそのために念には念をということでファールカップまで装着して体を盾にして怖がらずにキャッチできる最大限の準備をしてきたのだから言葉にこそ出さないがそこはもう本当にキャッチャーである俺が頑張るしかないというような内なる覚悟みたいなものは持っていた。

ネオ並木軍の連絡係である奥寺さんから何分から始めますか?と問い合わせを受けたので天候を加味して5分前倒し7時10分から試合を開始する事にした。というのもなんだか天気がやはり怪しくて厚い雲に時折遠い空に閃光が走っている。2時間以内に雨が降り出す気配があったので渋滞に巻き込まれて遅くなっている参加者がいたものの早めに試合を始めることにした。この時点でまだ到着していない遅れている人も1人か2人だったので大丈夫と判断した。

こうしてプレイボールとなった。

赤鮫・スウェーデンスキー・伊藤氏の話では中々に速いピッチャーだとのこと。まあそりゃそうでしょうよ。たいていのピッチャーはまあ速いでしょう。野球やりたくてやってて松戸運動公園までわざわざ遠征してくるチームのピッチャーが遅いってことはあんまりないよねー。ウイングス戦のピッチャーだって105キロから115キロぐらいって大川さんが言ってたし。でもウイングス戦でもそのピッチャーからFM09ちゃんとクリーンヒット打ってきたんだからまあ115キロくらい迄は大丈夫という手ごたえは最近持ってきてるからそこらへんの心配はしていない。だってピッチャーの球速が速いのであれば、いつもより早めに、そしていつもより少し上を振るイメージでスイングすれば良いだけだし、とFM09は考える。黒子のバスケにおけるバニシングドライブやファントムシュート、ミラージュシュートのように消えて見えるわけではない。少々打ちづらいだけならこっちの微調整でなんとかなるでしょ。

そう思って7球ある相手投手のピッチング練習を見ていたら赤鮫・スウェーデンスキー・伊藤氏がいきなり聞いていた。

「FM09、メガネ曇ってません?良く見えてますか?」

あーーーーー、忘れてたぁっ!!!

つかぽんたんの投球練習に付き合って、メガネ拭きでメガネ拭くの忘れてた!メガネ拭きはカバンの中に入っているのでそれを取りに行こうとしたら相手ピッチャーの投球練習が終わってた。もうメガネを拭く時間は無かった。見えることは見えるがちょっと視界がクリアではない状態でバッターボックスに立つことになってしまった。うーん、ちょっと万全ではないなぁ。

バッターボックスに立ち、ファーストストライクを思いっきり振る。うん、ミラーズのフリーバッティングよりも速い球なのでバットが空を切った。だけど別に当たらない球ではない感じ。事実、次のボールでかすったのでアジャストしていけば行ける感じ。そして1球か2球かボールを見送った後のストライクを思いっきり振る!

三振ーーーーーー!!!

な、なにぃっーーーーーーー。この帝王オグレラ様が三振だとっ! ば、バカなっ。

すいません、三振しちゃいました!てへっ。

あんまり最近三振した記憶がないので自分自身がちょっとびっくりしている。ボール球を振ったわけでもないので基本当たるはずなのだが何故か三振してしまった。

最近バッティングの調子は悪くなかったのになんで三振したんだろうとベンチにトボトボと引き上げる。このトボトボと引き上げる感じが本当に久しぶりで新鮮な印象を感じているのだから本当に三振は久しぶりなのだと思う。中村剛也が三振して首をかしげながらベンチに帰るあの感じだ。普段ならば「三振したのはお前なのに何で首を傾げるのか」と中村にツッコミを入れるシチュエーションなのだが今日は自分が同じシチュエーションになった。師匠の気持ちが少しだけわかった気がしました。

今日FM09が1番になったのは突撃隊長になって打線に勢いを付けるつもりだったのだがこれでは逆効果じゃないか!

重ねて言うが打てないピッチャーではなかった。これは傲慢だから言うのではなく体感した感想。少なくともバットにはあててサードゴロみたいな結末になるはずのピッチャーだった。FM09が空振りするシチュエーションではなかった。しばらくなんで三振したのかを考えて以下の推測を立てた。

1.メガネを拭いていなかったので皮脂と汗が付着した曇ったメガネで良く見えていなかった。
2.一番バッターで緊張した。
3.ファールカップがなんか邪魔だった。

1.は確かに少しは影響があったがバットに当たらないほどではなかったのでこれは△。2.はまったくない。緊張していたらドキドキするけど別に緊張はしていなかったのでこれは×。3.は割と影響があったかも。なんか歩いててもこう邪魔というか払いのけたい感じ。例えるなら股間に硬直したカエルが抱きついてる感じ?よくわかんないけど。付けてみないとわからないと思う。スイングの邪魔になった可能性は否定できない。そもそもFM09割とセンシティブでナイーブという繊細な性格と感覚の持ち主だ。バッティンググローブを付けないのはてのひらの肌感覚が鈍るから。1mm単位の正確な動作を実現しているFM09のスーパーセンシングスイングはFM09の類稀なる高精度な動体視力と体の捻りと両足の踏ん張りと手首の微調整の合わせ技で出来上がっている。最終的にボールにアジャストする決め手は手首の微調整なのだがバッティンググローブをしているとグリップ力が上がる代わりにバッティンググローブと掌の滑りが生じてその微妙なギャップが1mmの職人技に狂いを生じさせるので今まで嫌ってきたのである。今は左手だけバッティンググローブをするようにしたが右手に付けないのはその1mmの皮膚感覚を大切にしたいからなのだ。そのくらいの高精度な事をやっているとファールカップなんて異物があると腰の回転に影響があった可能性もあるのでこれも△だ。

この打席で教訓を得た。メガネは早い段階で拭いておきましょう。ファールカップは外してバッティングしましょう。この2点です。

先頭打者が三振で打ち取られてしまったので、2番打者がこの悪い流れを断ち切るべくセーフティーバントを決めて流れを引き戻す。カッコいい!この対応力が野球の手練れ感を醸し出す。さすが赤鮫・スウェーデンスキー・伊藤氏は伊達に野球をやっていない。1番バッターが打ち取られたのは想定外だったが2番が出塁するのは想定通り。さあ、ここからFM09考案のスーパー打撃陣が2、3点をもぎ取ってくれるはずだとベンチ前で応援をしながら見守ったのだが新伊藤、庄司が次々と打ち取られてなんとこの回無得点で終わってしまった。松戸運動公園であの素晴らしいフリーバッティングを見せてくれている強者2人が相次いで打ち取られるという事態は想定外だった。もしかしてナイターは苦手なのだろうか?いやいや老眼などあと30年は無縁な二人に限ってそんな事は無いはずだ。じゃあどうしたんだろうかこの事態は・・・。FM09がこの試合で想定したプランがいきなり崩れてしまう。攻守交替。この不安を引きずってキャッチャー防具を装着してベース前に向かう。キャッチャーって扇の要って良く言うじゃないですか。野球を知らない要なんて居ない。今はキャッチャーの恰好をしているんだからそれでもキャッチャーとしてプレイしなければならない。今のFM09に出来る事を全力でやるしかなかった。パスボールをしない。サインを出す。配球を考える。声を出す。ピッチャーを励まし寄り添う。バッターの狙いを見透かす。フレーミングをしっかりする。出来るかどうかはわからんが、物理的にもう逃げられない。全身全霊でFM09のキャッチャーをかますしかない。

つかぽんたんが7球の投球練習を終える。ボールバックの声掛けすらつかぽんたんに言われて出す始末。あー、はやく一人前のキャッチャーになりたい。相手バッターがバッターボックスに入ってくる。いよいよつかぽんたんとFM09の投手、捕手初のバッテリーによる練習試合が始まる。とりあえずキャッチャー座りしたらファールカップがずれたので手で掴んで位置をリセットして気合を入れる。

「さあ、しまっていこーぜ!」(そんなこと言ってないけど)

ここから僕たちの本当の戦い(と書いてプレイボールと読む)が始まるっ!!

これまでのご精読ありがとうございました!オグレラ先生の次回作にご期待ください。