松坂の引退と西武最下位と

秋眠暁を覚えずとは良く言ったものだ。眠い。食うのと寝るのとどちらかを選べと言われたら今は寝たい。もう腹一杯だから。おぐーです。

松坂が今日、引退した。

あそこまでボロボロだったとは思わなかった。

埼玉西武ライオンズに帰ってくると聞いて期待していたのだけれど2年間ほとんど登板せずに引退していった。

ソフトバンクの頃から、中日の頃からそれとなくは聞いていたけど、古巣の埼玉西武ライオンズに帰ってきて復活するのでは?という期待は実現せずの引退だった。

小さい頃から野球をしていて高校卒業と共にプロ野球に入って、メジャーに言ってプロ野球に戻って行って引退。野球人生という言葉を体現したような松坂だった。

松坂のボロボロさを見るに、野球人生というのは言葉だけにあらず、本当に人生のようなものなんだなぁと感じた。

松坂の人生は野球と共にあった。おそらくこれからも野球と共にあるのだろうが現役選手としてポジション付けは今日にて終了した。

本人が言っていた「この日が来てほしかったような来てほしくなかったような」という言葉に他者からは計り知れない己の重責と執念からやっと解放される安堵感のようなものを感じた。本人にとって遂にやってきた「引退」はある種、「救い」のようなものでもあったのだろう。もう動かない体で頑張らなくて良い。もう足掻かなくて良い。だがそれは小さい頃から自分の人生そのものだった「現役選手として野球をプレーする」事からの卒業も意味するのだ。

松坂だからここまで野球をやらせてもらえたけど、だからこそ動かない体でここまで苦しむ事にもなった。本人が言っていた「絶頂とどん底を味わった」という言葉の意味はそこにあるのだろう。

選手というキャリアを終えてから、セカンドキャリアを輝かせる選手もいっぱいいる。解説者として、監督として、ビジネスマンとして。

松坂がこの先どうなるのかは誰にもわからないが、ファンチームのレジェンドには現役時代とはまた違うセカンドキャリアで頑張って欲しいと思う。

松坂選手、お疲れ様でした。

そして松坂引退と同日、埼玉西武ライオンズが最下位になった。順位付けをする以上、どこかのチームが最下位にはなるのだが、もし最下位でフィニッシュすると42年ぶりの事らしい。歴史の生き証人になるというのも貴重な体験かもしれないなぁと意外と平常心で居る。これはおぐーがたいして埼玉西武に愛着が無いのか、達観しているのか、心が壊れないようにATフィールドを全開にしているのかわからないが、そんなにショックではない。

また来年があるし、Jリーグのように下位リーグに降格するわけでも無いし。そもそもおぐー自身が負け慣れているせいで負ける事に対しての痛痒があまりないのだ。負け犬根性が染みついていると言えるかもしれないが、松坂のように絶頂を味わう事も無く過ごしている関係で、どん底がただの低地でしかなく案外住み心地が良くて。

住めば都。人間に必要なのって金でも名誉でもない。のほほんと生きていける毎日があればいいんじゃないかな。どんなふうに生きるにしても他人を恨んだり、怒りに満ちてたりする時間はあまりない方が良い。我慢して何かに従事し過ぎるのも結局本人だけでなく周りに対してもパフォーマンスをロスしている。自分勝手に生きるというわけでは無く、あまり気張らないで自分のパフォーマンスが落ちないように負担なく生きる。自分のパフォーマンスが本来あるべき状態より落ちていると思ったらその原因は何かを考え、頑張り過ぎてたら頑張りすぎなくて良いし、負担になってるものがあったら負担の荷を下ろすのも大切な選択だと思います。世界はこんなに広いんですから、いまの自分が仮初で、セカンドキャリアの自分こそあるべき自分の本当の姿かもしれないわけで。それでダメならしょうがないじゃないですか。

必要なら苦労する事は厭いませんが、自分が壊れるほど背負いこむ責任などこの世にはありません。

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