何度目だバッセン

昨日バッセンに行ってきた。ストレス解消と鈍った体にカツを入れるためにだ。

グローブを忘れたのでホムセンで引っ越し用の滑り止め手袋を借りて。

試合もないのに過去最多の20セットもやってしまった。

周りは親子鷹となんか20代の草野球カースト上位っぽい若い兄ちゃん達がやっていた。

驚くことにボクが一番劣悪だった(驚くことに、に驚くわw)

解説しよう。

まず親子鷹の良かった点。

すまん。スマホだと入力しづらいからPC取ってくる。

待たせたな。PCから入力している。

まず親子鷹の良かった点。

1.礼儀正しい。
2.子供が素直。
3.大人に匹敵する飛距離。

まず礼儀正しい。人間として必要なのは礼節だ。礼節のない人間はダメだ。実る程、頭を垂れる稲穂かな。これが基本だ。この親子はいちいち1セットずつ外に出てきて1分間ほど待機する。そしてボクたちが使わないのを察すると静かにバッターボックスへと去っていく。

これが中々出来ない人間が多い。まず礼節を欠くおっさんだとこちらがガラス越しに待機しているのを知っててあえて無視して4、5ゲーム続けたりする。ボクは内心呆れているのだがこういう生き物も世の中にはいるものだという原理を知っているため敢えて文句は言わない。店員に「あのおっさんどうにかしろよ」とも言わない。おっさんのバッティングを観察するだけ観察する。こういうおっさんはたまにマシなのも居るが大抵たいしたことはない。たいしたことないから人が待っているのに4、5ゲームも必死にやっちゃうんだろうな、と生暖かく観察する。だがあまり上手くないので観察も途中で飽き、ボクは隣のレーンの上手いバッターに観察を移して暇をつぶす。気が付くとおっさんがどこかに去っているのでそのあとバッティングを楽しむのだ。まあ社会勉強と上手いバッターの観察が出来るので無駄ではない。

というように社会的常識を無視したような行動を行う輩が昨今多い中、いちいち誰もいないのにレーンの外に出てくるのはやや礼儀過剰な気もするが方向としては間違ってはいない。ちなみにボクは連続打撃する場合はちゃんと外に人が居ないことを5秒間確認してからカードを挿入する。見た目に反して常識人の枠に収まっている。

そして子供が素直っぽい。親の言うことを反抗もせず聞いている。親が野球の実力者だった場合はこの行動、正解だ。逆の場合は悲惨な末路が待っているがまあ親との関係は良好を保てるかもしれない。ボクは素直じゃないので成長が遅いのだが、素直という性格はスポーツでも仕事でも速い成長が見込める素質だと思う。まあただYESマンなだけだとそれはそれでダメなのだが。やはりベースが素直で、その上に自律的思考と強い意志というものがあると人は成長する。そこらへんの塩梅は中々難しいけど。

そして打率はまだまだだが中学生くらいなのにちゃんと当たった時の打球は大人のボクよりもちゃんと飛んでいるように見える。

礼儀正しい、素直、飛距離。これらを総合するとボクはこの中学生に野球人として負けているなと確かな敗北感を味わった。

次、20代の草野球カースト上位っぽい奴らについて。

3人から4人くらいで来ていた奴らはまあ見るからに野球部上がりっぽいような印象を受ける連中だった。ボクは嫉妬もありこういういかにも雰囲気を持っている奴らの自慢げなバッティングを見せられるのは草野球カースト下位の僻みからか苦手っちゃあ苦手なのだが、こと純粋なバッティング技術に関してはそういう思いを捨て置いて賞賛の眼差しで観察させてもらっている。

こいつらの良かった点。

1.平均(当者比)を大幅に上回るなミート率。
2.平均(当者比)を大幅に上回る勢いと飛距離。
3.若さってずるい。

まずミート率が良かった。打ち漏らしがほとんどない。つまり振ると当たる。当たるとわかっているのであればそりゃタメも出来るしスイングに余裕が生まれる。だから当たる。この点、素晴らしい。このぐらいのミート率があればボクもスイングに余裕が生まれるのにと思った。

次に飛距離だ。なんというか打球の勢いがシューーーって感じの直線なのだ。ネットに突き刺さるみたいなね。こいつらのこの直線的なボールの飛びに比べるとボクの当たりはどこかやわらかい感じで例えるならこいつらの打撃は水圧が強い消防士の放水でボクの打撃はマンションの屋上の消化弁に接続した放水のような感じだ。わかりにくいか。わかりやすくいうとこいつらの打撃は極限まで我慢したしょうべんでボクの打撃はまだしたくないけど売店で買い物ついでにトイレによった時のしょうべんの様なものといえばわかっていただけるだろうか。この違いってどこから出るのだろうかと不思議に思う。ボクだって思いっきり振っているのに極限まで我慢したような弾道では飛んでいかない気がする。ドアスイングが原因なのだろうか。

そしてこれは否定しようがない若さという特権だ。あいつらは自覚していないだろうが10代後半から20代中盤までの人間の充実度と言ったら自覚がないだけでそれはまあ充実している。何をやっても簡単に感じるような万能感を感じていた現在40代、50代の人もいるだろう。あの年代の肉体というのは疲れ知らずだったりパワフルだったりスピーディーだったりする。そしてそれが失われたときに初めて「ああ、あの時が俺の体のピークだったんだな」と悟るのだ。ボクはあんまり運動を本当に真面目にはやったことがないのでそこらへん曖昧だったりする。10代も20代も今とあんまり変わらなかった気がする。物事を真面目にやってこなかった人間というのはそういう違いも感じられないので色々残念なのだ。せいぜい20代、30代よりも夜眠いな、位である。なんというのかこいつらのバッティングは打撃にそういう年代特有のパワフルさがあった。体があぐーやおかわりやラ王のように凄みを感じさせるわけでもないのだが、ボールに乗っているパワーは本物を感じさせる。スイングの力がボールに全乗っかりする打ち方をしているのが見ていてわかる。まあぶっちゃけ上手いんだろうけど、同じことをしても今ボクが同じことを出来る気がしない。ありゃ原因は若さですね。

ミートが上手い、勢いと飛距離も上々、若さブースト。これらを総合するにボクよりこいつらの方が野球上手いはず。子供じゃないので敗北感は別にないが。

そんな感じでなおミスターが来る前の6ゲーム位となおミスターが来てからの14ゲーム位の合計20ゲーム、バッティングしてきた。

やればやる程疲れるし、スイングスピードも保てなくなってくるのだけれど、ボールを引き付けたり、よく見たり、インパクトポイントを変えたりしてボクに合った理想のスイングやインパクトポイントはどんなのだろうかと頭の片隅に置きつつ、打撃時はほぼ忘れてボールを打ち返すことに没頭する。それが積み重なって20ゲームになってしまったのだ。

人生で一番バッティングセンターで打っただろうか。疲れは不思議と残っていない。だけどこれだけ打っても「これだっ!」っていう極意を掴むわけでもなく、何か成長するわけでもなく、なんとなくこんな感じかなというふんわりとした何かを実感しただけでいつもバッティングが終わる。

こんなんで本当にバッティング、上手くなるのだろうか。

ストレス解消という意味では毎回役に立っていると思う。ボールをぶったたく事に集中している時はナチュラルハイ的な感じ。ランニングしている時のランナーズハイみたいな。

あれこれ考えずに自分自身がスカッと気持ちよくなれるバッティングをすれば良いと思う気もする。別にプロ野球選手になるわけでもないんだし。ホームランは打ちたいけど楽しければいいじゃん派です。

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