バッティングセンター

15時からの仕事の前に近くにあるバッティングセンターに行ってきた。

何故か少し混んでいたのでいつものお気に入りのバットが使われていて別のバットを使用した。

平日昼間にバッティングセンターに来て遊べるなんてこいつらは何て暇人なんだろうかと思った。ボクはあくまで仕事の道すがらなので全く問題ない。

いつも使っているバットは83cm、720gの白くて太いバット。しろくまくんと呼んでいる。

今日は82cm、760gの赤くて細いバット。これはなんと呼ぼうか。細い赤鬼って感じか。

それで6セット打ってみたらホームランターゲットに滅茶苦茶な衝撃で当たった。

もうホームランは特に目指してないのでなんの感情もわかないかと思いきやなんだこのじわじわと沸き上がる充実した感情は。ホームランは無理でもパワフルなバッティングはやっぱりキモティイイよね。

バットは760gなので重いはずだけど特に重くは感じなかった。82cmなので振り回しやすいのだろう。

考えてみるとボクはムービングドライブヒッターなので、バットが短くても全く問題ないタイプのバッターである。

用語がわからない人に補足するとムービングドライブヒッターとはバッターボックスで常に体を動かしてボールにアグレッシブかつ柔軟に向かっていくタイプのバッターの事である。

ボールが外角なら一歩踏み込むし、内角ならそのまま打つ。高めなら腋を開いて打つし低めならゴルフ打ちで対応する。ボクはリアクションプレイヤーなので状況に応じて最善手を選ぶのは得意で、じゃあ将棋でもやれと言う感じなのだがなぜか野球をやっている。

話がとっちらかってきたので纏めると、短く重いバットはまさにボクにとっての鬼に金棒なんじゃないかと感じたのだ。

81cm、820gぐらいのバットがあればシチュエーションは限定的となるが填まった時はおそらくものすごい大谷級のバッティングが出来るだろう。

インパクトのズレがほとんど無かったのでおもいっきり振るだけでボールがガンガン飛んでいった。気持ち良かった。そんな手応えを感じたバッセンでした。

最近は野球の練習は半分に押さえて仕事を優先し、そのぶん基礎体力の向上のためランニングとスクワットをやっているのだが良いバッティングをするためには守備練習は当然必要なく、ボクは守備練習をする必要があるのか疑問に思ってきた。

真面目に考えると恐ろしい結論が出るのであまり考えない方が良いのだが、お前が落としたのは結構野球が上手くなる斧か?滅茶苦茶バッティングが上手くなる斧か?と泉の精霊に問われたらボクは後者を間違いなく選ぶ。

だからボクは野球をやってるのではなくて野球というシチュでバッセンをやっているだけなんだと思う。だから責任感が皆無だし基本守備はどうでも良い。

リーグ戦に勝つことにほぼ興味もなく、刹那主義の試合で打ってそれで勝つと最大級のアドレナリンが出る。トータル成績とかそういうのどうでも良い。

青空の下、ボクのバッティングで白球が遠くに飛んでいく。それが練習でも練習試合でもどっちでも良い。打点とかどうでも良いかな。ボールを打つ衝撃と手応え、飛んでくボール。これでご飯3杯食える感じ。

だからボクは野球の練習よりバッティングセンターの方が好きかもしれない。好きな時にこれて雨天中止もない。気持ちの浮き沈みをもたらす勝ち負けもない。ただひたすらボールの打撃に向き合える。至高の時間。

野球の練習も楽しいし良いんだけど、野球というものを純米大吟醸のように精米していった先にあるのはボクにとっては結局それなんだと思う。

ボクは野球やる必要の無い人間なんだよ。バッティングセンターでひたすら打ってろって感じだ。やれやれだ。

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